八代市議会 > 2013-12-03 >
平成25年12月定例会−12月03日-03号

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  1. 八代市議会 2013-12-03
    平成25年12月定例会−12月03日-03号


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    最終取得日: 2021-09-15
    平成25年12月定例会−12月03日-03号平成25年12月定例会   ─────────────────────────────────                   主  要  目  次         1.市長提出案件26件に対する質疑・一般質問(第2日)         (1)中 山 諭扶哉 君…………………………………………………5         (2)古 嶋 津 義 君………………………………………………14         (3)島 田 一 已 君………………………………………………24         (4)野 崎 伸 也 君………………………………………………30         (5)庄 野 末 藏 君………………………………………………43        ─────────────────────────────────            平成25年12月八代市議会定例会会議録(第3号) ・平成25年12月3日(火曜日)            ───────────────────────── ・議事日程(第3号)                        平成25年12月3日(火曜日)午前10時開議  第 1 議案第120号・平成25年度八代市一般会計補正予算・第8号(質疑)  第 2 議案第121号・平成25年度八代市公共下水道事業特別会計補正予算・第2号(質疑)  第 3 議案第122号・平成25年度八代市簡易水道事業特別会計補正予算・第1号(質疑)  第 4 議案第123号・平成25年度八代市水道事業会計補正予算・第1号(質疑)
     第 5 議案第124号・指定管理者の指定について(質疑)  第 6 議案第125号・指定管理者の指定について(質疑)  第 7 議案第126号・指定管理者の指定について(質疑)  第 8 議案第127号・指定管理者の指定について(質疑)  第 9 議案第128号・指定管理者の指定について(質疑)  第10 議案第129号・契約の締結について(質疑)  第11 議案第130号・市道路線の認定について(質疑)  第12 議案第131号・財産の無償譲渡について(質疑)  第13 議案第132号・消費税率改定に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について(質疑)  第14 議案第133号・八代市振興センター条例の一部改正について(質疑)  第15 議案第134号・八代市五家荘観光施設条例の一部改正について(質疑)  第16 議案第135号・八代市ふれあいセンターいずみ条例の一部改正について(質疑)  第17 議案第136号・八代市簡易水道事業給水条例の一部改正について(質疑)  第18 議案第137号・八代市税外収入金に係る督促手数料及び延滞金徴収に関する条例の一部改正について(質疑)  第19 議案第138号・八代市公共下水道事業(八代処理区・八代東部処理区)受益者負担及び受益者分担に関する条例の一部改正について(質疑)  第20 議案第139号・八代市都市計画下水道事業(鏡処理区)受益者負担に関する条例の一部改正について(質疑)  第21 議案第140号・八代市介護保険条例の一部改正について(質疑)  第22 議案第141号・八代市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について(質疑)  第23 議案第142号・八代市一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について(質疑)  第24 議案第143号・八代市市税条例の一部改正について(質疑)  第25 議案第144号・八代市立保寿寮条例の廃止について(質疑)  第26 議案第145号・八代市立保育園の設置及び管理に関する条例の一部改正について(質疑)  第27 一般質問            ───────────────────────── ・会議に付した事件  1.日程第 1  1.日程第 2  1.日程第 3  1.日程第 4  1.日程第 5  1.日程第 6  1.日程第 7  1.日程第 8  1.日程第 9  1.日程第10  1.日程第11  1.日程第12  1.日程第13  1.日程第14  1.日程第15  1.日程第16  1.日程第17  1.日程第18  1.日程第19  1.日程第20  1.日程第21  1.日程第22  1.日程第23  1.日程第24  1.日程第25  1.日程第26  1.日程第27 一般質問 (1)中山諭扶哉君  (2)古嶋津義君               (3)島田一已君   (4)野崎伸也君               (5)庄野末藏君            ───────────────────────── ・出席議員及び欠席議員の氏名  (1)出席議員(31人)       1番 橋 本 幸 一 君        2番 田 中   安 君       3番 田 方 芳 信 君        4番 村 川 清 則 君       6番 福 嶋 安 徳 君        7番 前 川 祥 子 君       8番 友 枝 和 明 君        9番 上 村 哲 三 君      10番 山 本 幸 廣 君       11番 松 永 純 一 君      12番 鈴木田 幸 一 君       13番 増 田 一 喜 君      14番 中 村 和 美 君       15番 前 垣 信 三 君      16番 古 嶋 津 義 君       17番 庄 野 末 藏 君      18番 百 田   隆 君       19番 幸 村 香代子 君      20番 中 山 諭扶哉 君       21番 堀   徹 男 君      22番 矢 本 善 彦 君       23番 島 田 一 已 君      24番 野 崎 伸 也 君       25番 大 倉 裕 一 君      26番 亀 田 英 雄 君       27番 笹 本 サエ子 君      28番 橋 本 隆 一 君       29番 太 田 広 則 君      30番 西 濱 和 博 君       31番 堀 口   晃 君      32番 村 上 光 則 君  (2)欠席議員(1名)       5番 成 松 由紀夫 君           ───────────────────────── ・説明のために出席した者の職氏名  (1) 長                   (2) 教育委員会    市長         中村博生君        委員長        高浪智之君     副市長        永原辰秋君         教育長        広崎史子君     企画戦略部長    坂本正治君         教育部長      北岡 博君      秘書課長     桑原真澄君          教育部次長     増住眞也君     総務部長      木本博明君      (3) 農業委員会      財政課長     佐藤圭太君        会長職務代理者    石岡孝士君     市民協働部長    山本道弘君      (4) 選挙管理委員会     環境部長      宮川正則君        委員         中村安雄君     健康福祉部長福祉事務所長        (5) 公平委員会               上田淑哉君        委員長        丁畑佐代君     商工観光部長    宮村博幸君      (6) 監査委員     農林水産部長    橋口尚登君        委員         江崎眞通君     建設部長      船藏満彦君           ───────────────────────── ・職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名    事務局長       田上高広君        首席審議員兼次長   桑崎雅介君    次長補佐兼議事調査係長嶋田和博君        主査         増田智郁君    参事         松村よしえ君       参事         松本和美君    主任         寺原哲也君        主任         小川孝浩君            ─────────────────────────                 (午前10時00分 開議) ○議長(橋本幸一君) これより本日の会議を開きます。
               ───────────────────────── △日程第1〜27 ○議長(橋本幸一君) 日程第1から日程第26まで、すなわち議案第120号から同第145号までの議案26件を一括議題とし、これより本26件に対する質疑並びに日程第27・一般質問を行います。  それでは、通告に従い、順次発言を許します。  中山諭扶哉君。                  (中山諭扶哉君 登壇) ◆中山諭扶哉君 皆様おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  改革クラブ中山諭扶哉でございます。初めての一般質問の場が2日目のトップバッターということでありまして、大変緊張しております。皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。  まずをもちまして、市民の皆様の負託を受けまして、この場に立てたこと関係者の皆様に深く感謝申し上げます。また、私ごとではありますが、本日12月3日、大きなバースデープレゼントをいただいたというふうに思っております。(「おめでとう」と呼ぶ者あり)ありがとうございます。(笑声)10年ぶりに地元日奈久から選出していただきました議員といたしまして、清廉潔白に我々の愛するこの八代のために一生懸命尽くしてまいります。(発言する者あり)  さて、12月1日に大学生の就職活動が解禁となりました。都会では多くの求人がございますが、面接を重視するものではなく、多くの企業は採用において大学の学業における取り組み、つまり成績に着目しているようです。これには2つの原因があるということです。一つは、社会的責任、つまりモラルが問われ始めた。2つ目は、やらなければならないことへの取り組みに対する材料になるということだそうです。つまりモラルを持って取り組み続けること、議員もしかりだと思います。さまざまな課題にモラルを持って取り組み続けていきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  それでは、通告に従いまして質問に入らせていただきます。執行部におかれましては、簡潔明瞭な答弁をお願いいたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。  まずは、第1項目めの質問でございます。少子化の流れがとまらず、八代市立日奈久若竹保育園におきまして、平成26年3月に閉園が決定をしております。私も、こちらの保育園を卒園しております。8月7日に最後の夏祭りがありまして、地域の皆様やくまモンが参加して盛大に開催されました。その光景を見ていると、懐かしさとともに優しさもございました。少子化に伴う経済問題により、存続問題につきましては地域の方々への御理解を賜り、閉園に向け着々と進んでいるとお聞きします。閉園に向けて関係者の御努力はさぞ大変であったろうと拝察いたします。60年の歴史に幕をおろす日奈久若竹保育園でございますが、地域の皆様にとって大変重要な施設でありまして、今後の利活用につきまして大きな関心を持っておられます。閉園に至る経緯と今後の跡地の利用の計画につきまして、お尋ねいたします。  小項目1番、日奈久若竹保育園の閉園に至る経緯と今後の施設跡地の利活用について、小項目2番、今後の利活用の計画と合わせて全体的な市有資産利活用の市の方針と現在の事例について質問いたします。  以上、壇上での質問は終わり、再質問及び第2項目以降は発言席にて行わせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。            (健康福祉部長福祉事務所長上田淑哉君 登壇) ◎健康福祉部長福祉事務所長上田淑哉君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  中山議員御質問の、八代市立日奈久若竹保育園の閉園に係る経緯と跡地利用の計画についてお答えいたします。  本市では、日奈久校区の少子化の進行も相まって、とりわけ入所定員30名に対し10名前後の入園児童数にとどまっている八代市立日奈久若竹保育園の現状について、閉園も視野に入れ、以前から保護者や地域の皆様と話し合いを行ってまいりました。そのような中で、平成26年度の日奈久若竹保育園への入園児童数が5名を下回ることが見込まれるようになったため、再度閉園について保護者や地域の皆様と十分な話し合いを行った結果、温かく御理解いただきましたことから、八代市公立保育所のあり方に基づき、平成26年3月31日をもって、日奈久若竹保育園を閉園することに決定したものでございます。  なお、在園児については、近隣の私立保育園などへの入園を希望されているところでございますので、できる限り御希望に沿えるよう調整してまいりたいと考えております。  また、今後の施設の跡地利用につきましては、現時点で何も決まっておりませんので、市としての活用策を含め、地域の皆様の御意見を伺いながら検討していくこととしております。  以上、お答えといたします。               (企画戦略部長坂本正治君 登壇) ◎企画戦略部長坂本正治君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  それでは、引き続きまして、市全体としての市有資産利活用の方針と現在の取り組み事例につきましてお答えをいたします。  昨日の上村議員の御質問でもお答えしましたように、本市では、市有財産の有効活用を図るために第二次行革大綱の財政戦略におきまして、歳入歳出の見直しによる財政の健全化を掲げ、市有財産の有効活用の検討を進めております。特に利用されていない土地や建物の積極的な活用を図るために、昨年の9月には未利用等の市有資産の活用指針を策定いたしまして、本市としての資産活用の基本的な考え方をまとめ、公有財産の適正な管理と公平公正で透明性のある活用を推進しているところでございます。現在の未利用資産の活用事例でございますが、坂本町7カ所と東陽町2カ所の廃校舎などの利活用につきまして具体的に御提案を受けましたので、その中から東陽町の2カ所につきまして、グラウンドを利用した事業を行う事業者を公募している状況でございます。  以上、お答えといたします。 ◆中山諭扶哉君 御答弁ありがとうございます。つまり、現段階では、利活用については未定であり、今後の方針も決まっていないという回答でございました。私は、12年前創業を目指し、この八代へ戻ってまいりました。当時、起業──会社を起こすという言葉ですが、起業をする際にサポート等、相談や交流の場がなく、わからないことだらけでありました。また、全国規模で産業のライフサイクルや商品の開発サイクルが短くなり、新しい独創的なアイデアを持った企業や新産業を次々と起こしていくことが求められています。このための場となるのがインキュベーション施設と呼ばれる起業家支援の場でございます。つまり創業する人に対して、産学官連携で支援を行いまして、新産業創出を図っていくものでございます。さらに、地域社会からの支援、応援を行うことが企業等のモラルや愛着を高めていき、雇用に結びつくと考えます。県のこのインキュベーション施設は、職業訓練校内にございますが、市のインキュベーション施設はないのが現状でございます。立地条件もインターチェンジから5分と好条件でありますし、ぜひこれを設置する方向で検討をお願いしたいなというふうに思います。地元の若者が地元に残るきっかけをつくることで人口減少を防いでいく、そして、他の地域の人が八代で暮らしたいと思うきっかけにしていただくことを切望いたしまして、次の質問に移りたいと思います。(中山諭扶哉君挙手) ○議長(橋本幸一君) 中山諭扶哉君。 ◆中山諭扶哉君 続きまして、大項目2でございます。ことしも11月9日に第26回やつしろ全国花火競技大会が開かれまして、多くの来場者がありまして、盛大に執り行うことができました。大会関係各位の皆様に深く感謝と敬意をあらわす次第でございます。本年は通常より1カ月遅い開催となりまして、寒さも予想されましたが、1日を通して温暖でありまして安堵いたしました。私も当日の朝から夜まで会場におりましたが、本年はトイレの混雑状況等、例年よりも少なく感じました。市の試算によりますと、経済効果は10億円以上ということでございますので、八代にとっても極めて重要なイベントの一つということになっております。西日本で唯一となる競技大会でございまして、当日の八代の宿は大晦日よりも予約が難しいと言われているようでございます。精根込めて打ち上げられた秋の夜空を彩る大輪の花火に拍手と喝采が送られ、花火師と観客が一体になるそんなすばらしい大会をさらに磨きをかけて、長く続けていけれるよう総括しまして、次の大会につなげていく必要がございます。  そこで1点目、今回の集客対策と来場状況、集客に関する課題につきましてお聞きいたします。よろしくお願いいたします。               (商工観光部長宮村博幸君 登壇) ◎商工観光部長宮村博幸君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  議員御質問の、やつしろ全国花火競技大会についての1点目、現状と課題、集客に対する取り組みということでお答えをしたいと思います。  なお、昨日の矢本議員への答弁と重なる部分がありますことを御了承いただきたいと思います。本大会では、県内外から多くの観客に御来場いただけますよう、大会ホームページやチラシ等による情報発信、記者クラブ、テレビ、ラジオ、雑誌等への積極的な情報提供による各種メディアを活用しました情報発信などの広報活動を展開しております。また、今回は、くまモンによる物産展のPRや大会初となりますオフィシャルグッズとしまして、くまモンと花火をデザインしましたタオルを会場限定で販売するなど、集客へ向けました新たな魅力づくりを行っているところでございます。  次に、花火自体の魅力向上の方策といたしまして、花火に合わせてくまモンが踊り出す演出や大会のフィナーレとして10号玉、5号玉を130発連発で連続で打ち上げるなど、趣向を凝らした取り組みも行ったところです。  今回の来場者状況でございますが、有料観覧席につきましては、昨年より2000席増設をいたしまして、7000席を販売いたしましたところ、ほぼ完売をしております。大会の人気の高さがうかがえましたが、開催時期を11月に変更をしたことで、例年以上の冷え込みが予想されたことや紅葉シーズンと重なったことによりまして、ツアーバスが前回の328台から273台に、ツアー客数が1万3425人から1万550人に減少するなど、来場者は若干減少した感じを受けております。また、9月の長崎ハウステンボス世界花火師競技会や10月の宮崎市での水平線の花火と音楽など九州各地で秋の花火大会が開催されるようになっていることから、本大会におきましても、さらなる魅力づくりに取り組んでいく必要がありますが、このためには財源確保が大きな課題でございます。今後は、有料観覧席など収益事業の拡充によりまして財源確保に努めてまいり、さらに盛大なる花火大会にしていくことが大事かと思っております。  以上、お答えといたします。 ◆中山諭扶哉君 ありがとうございます。  近年の花火競技大会ですが、少々マンネリ化しているのではないかというふうに危惧をしております。第26回目ということでお客さんも定着しまして、八代に花火ありというふうに言われるようになりましたが、集客が少々伸び悩んでいることも事実でございます。新しい試みをどんどん取り入れまして、お客さんに満足して帰っていただき、また来年もう一度見に来たい、また八代に来たいと思っていただけるよう努力しなければならないと思います。尺玉につきましても、安全の都合上で15号玉は取りやめており、その分、10号玉のほうを多く打ち上げてるというような状況ですので、ミュージック花火など高度な花火の魅力や、大会の魅力をもっともっと上げていかなければいけないというふうに思います。それには、先ほど答弁にありました財源確保しっかり行っていく必要があると思います。  そこで2点目、再質問いたします。集客や経済効果の増大に向け、どのような取り組みを考えていらっしゃいますのか、今後の展望につきましてお聞きいたします。               (商工観光部長宮村博幸君 登壇) ◎商工観光部長宮村博幸君) 御質問の2点目、今後の展望ということでお答えをいたします。  まず、集客対策についてでございますが、先ほど申しましたように、最近は九州内でも大きな花火大会が開催されており、集客競争もますます激化するのではと考えております。しかしながら、本市の花火競技大会は、全国から有名花火師30人が集まり、高いレベルのわざを競い合う、九州にはほかに類を見ない権威のある大会でございます。この最大の特徴を生かし、花火自体の魅力を磨いていくことが最も集客につながるものと考えております。また、大会当日は、早い時間から来場されるお客様も多いため、日中の楽しみづくりにつきましても検討してまいりたいと考えております。  次に、経済効果でございますが、まず、会場内で開催をしております物産展につきましては、来場者数が売り上げに影響をいたしますので、今後は来場者の増加に努めるほか、物産展の観覧席のレイアウトの工夫、効果的な会場案内などによりまして、さらなる販売促進を図りたいと考えております。また、花火大会当日は、例年、市内のホテル、旅館が満室になるなど大勢の観光客が本市を訪れて、10億円以上の大きな経済波及効果をもらたしていると思われますが、今後はこの効果を開催日の前後を含め、さらに広く波及させていくことが必要と考えております。  具体的には、花火大会に合わせまして日奈久温泉街や城下町の散策、秘境五家荘の探訪、舟出浮きなどを組み合わせた1泊あるいは2泊で楽しめるような滞在プランなど新たな楽しみ方を提案、発信することで、さらなる経済効果が期待できると思われます。花火大会魅力アップ、本市の豊かな観光資源と組み合わせた滞在プラン、これらを積極的に情報発信することで集客と経済効果の増加につなげてまいりたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆中山諭扶哉君 ありがとうございます。  花火師の方にお聞きしますと、八代の花火競技大会は、業者の方にとっても格別でありまして、30社の皆様は数より質を追求され、火薬の高騰にもかかわらず、八代だからということで採算度外視でやられているということでございます。その心意気を酌みまして、ぜひとも集客をふやしていただきまして、花火業者さんにも補助をぜひとも厚くしていただきまして、さらにいいものを打ち上げていく相乗効果により、地域と花火業者さんが、またお客さんがウイン・ウインの関係を築いていただきまして、地域の発展に寄与していただきたいというふうに思います。先ほど答弁の中にございました周辺地域との連携、チーム八代ということで臨んでいく必要があるのではないでしょうか。  例えば、福岡県小郡市や大分県日田市の花火大会では、屋形船を並べて楽しむツアーもございます。私も体験いたしまして、水面に浮かぶ花火とあわせまして非常に情緒あふれ、格別な大会でございました。また、昼間にファッションショーやダンス大会など簡易ステージ等で催し物や行事をやられているところもございます。執行部、そして実行委員会の皆様には大変重責──大変だとは思いますけど、地域発展のためにぜひともアイデアを出し合っていただきまして、さらに経済効果を上げていただく、そういう取り組みをお願いいたしまして、次の項目へ移らせていただきます。(中山諭扶哉君挙手) ○議長(橋本幸一君) 中山諭扶哉君。 ◆中山諭扶哉君 続きまして、大項目3、八代日奈久道路側道問題についてでございます。  古くから国道3号線は、八代の基幹として重要な役割を担ってまいりましたが、特に日奈久地区におきましては、車社会が発展するにつれまして交通量の増加による慢性的な渋滞、交通事故の増加が大きな社会問題となっております。住民は、国道3号線における大型車の通行によって、騒音や歩道が極端に狭いことによる歩行の危険性等に悩まされております。八代日奈久道路が開通以来、この道路側道が3号線の迂回路としてバイパスの役目をしている状態でございます。八代市街地へのアクセスが非常によくなった反面、この側道自体も大型車の交通等によりまして、十分な広さとは言えず、交通事故の増加等、また新たな問題も出てきております。まずは、この八代日奈久道路側道の概要、道路幅員と大型車の車幅、交通量と事故件数、対応策についてお伺いいたします。                (建設部長船藏満彦君 登壇) ◎建設部長(船藏満彦君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  議員御質問の3項目め、八代日奈久道路側道についてお答えいたします。  八代南インターと日奈久インターを結ぶ側道、いわゆる市道平山新町日奈久平成町線は、南九州西回り自動車道の建設に伴い、当初工事用道路としてつくられたものを事業完了後、生活道路として存続を求める地元の要望を受けて、平成13年9月に市道として引き継いだ路線でございます。市道の総延長は約4630メートルで、道路部と8カ所、約370メートルの橋梁部からなり、道路の幅員は路肩を含めて6メーターから7メーター前後となっております。  次に、トラックの車両幅につきましては、車両制限令で幅、長さ、高さなどの各諸元が定められておりまして、幅は2.5メートル以内となっております。また、側道の交通量につきましては、日奈久インター開通直後の平成17年11月の調査結果でございますが、朝7時から夜7時までの12時間交通量が日奈久新開町の大坪川付近で4386台、敷川内町の敷川内川付近で2288台となっております。側道を通過する車両は、信号規制がある日奈久の町なかを避けたい車両で、普通車、大型車の区別を問わず、迂回路として側道に流れ込むためと思われます。側道における平成24年度の交通事故の発生件数につきましては、八代警察署の調べによりますと、人身、物損、合わせて計7件となっておりまして、制限速度を超えて走行する車両や出会い頭の事故など原因はさまざまでございます。安全対策に対する地域住民の要望も多くありまして、道路管理者といたしましても、主たる交差点部のカラー舗装化やカーブミラーの設置など、これまでも対策を取ってきたところでございます。  最後に、側道の拡幅についての現状及び見通しについてでございますが、日奈久大坪町から八代南インターまでの間で大型車がスムーズに離合できる拡幅整備は用地取得などが必要でございまして、整備に多額の費用がかかること、また、この区間が生活道路としての位置づけで整備した経緯があることなどから早期の拡幅改良につきましては困難と考えているところでございます。  今後は、交通量や沿線の開発状況等を勘案しながら検討してまいりたいと考えておりまして、当面は適切な道路の維持管理に努めてまいる所存でございます。  以上、お答えといたします。 ◆中山諭扶哉君 ありがとうございます。  ただいま平成24年度の交通事故件数が7件ということでございましたが、自損や未報告等を含めますと、見た限りでは実際は数倍の事故が起きている状態だというふうに思っております。また、拡張工事、拡幅工事も困難ということでございましたが、この側道で一番事故が発生している場所につきましては、この側道と旧県道のバス通りの交差点であるというふうに思います。カラー舗装等の交通事故対策はとられているものの、実際に効果があるというふうには思えません。  ここで提案なんですが、私はこの交差点の優先道路に問題があるというふうに思っております。交通量のかなり少ない道路が優先になっておりまして、さらに進入する際見えにくい、思い切って優先を逆にすべきかというふうに思います。この側道とバス通りの交差点優先変更につきまして、御意見をお伺いいたします。 ◎建設部長(船藏満彦君) 自席より失礼いたします。  議員御質問の、交差点の優先化についてでございますが、現在の規制に至った経緯を八代警察署に確認いたしましたところ、まず第1点目に、南九州西回り自動車道の側道建設当初の交通量と旧県道バス通りの交通量を比較考慮したこと、2点目に、旧県道バス通りには沿線に集落が連檐しており、重要な生活道路でありますことから規制を開始する際に要望がなされたこと、さらに金剛小学校の本校と分校が東西に所在し、旧県道バス通りが通学路に指定されていることから、通学児童の安全性を確保することなどの理由によりまして、現在の優先道路に至っているとのことでございました。仮に優先を見直した場合、旧県道バス通りを生活道路として利用されている沿線住民の方々の利便性の低下に対する理解が得られるかどうかということ、また南九州西回り自動車道の両側にある側道が旧県道バス通りと隣接して交差しておりますことから、交差点部で2回停止することになり、標識の見落としや停止位置がわかりづらくなるなどの安全性が懸念され、容易ではないものと判断するということでございました。  以上、お答えといたします。 ◆中山諭扶哉君 ありがとうございます。  安全性が懸念されるということでございましたが、この優先につきまして、交通量が少ないほうが優先になってるということで、現状をやっぱり放置することがですね、一番危険であるというふうに思います。重大事故につながれば取り返しがつきませんので、粘り強く交渉をお願いしたいというふうに思います。また、この優先道路にせよ、道路拡張にせよ、時間とお金がかかります。日奈久の3号線沿いに住まわれる方々は、騒音や狭い歩道の危険性を切実に感じられております。基本的に問題を解決するには大型車をなるだけ通さない方法を模索すべきではないかというふうに思います。提案なんですが、これにつきまして、八代南インターチェンジと日奈久インターチェンジの大型車のみにつきまして無料化を提案させていただきたいというふうに思います。財源等多くの問題が発生するとは思いますが、地域住民のために実現を切望いたしまして、次の質問へと移らせていただきます。(中山諭扶哉君挙手) ○議長(橋本幸一君) 中山諭扶哉君。 ◆中山諭扶哉君 最後の質問でございます大項目4、イ業専用機械であります刈り取り機、いわゆるハーベスターにつきましてお尋ねいたします。  イグサ畳表農家の長男として生まれ、物心ついたときからイグサは身近なものでございました。イグサ刈りの季節になりますと、両親は朝早くから夜遅くまで働いておりました。刈り取りもバリカンからハーベスターというふうに変わりまして、便利でございまして、昔には戻れないというほど進化をしてまいりましたが、住環境の変化によりまして、畳文化が衰退し、イグサ農家も減少しました。共存共栄ができなければ、この日本の八代の畳文化は途絶えてしまいます。これにつきまして、まずは次の2点につきましてお尋ねいたします。  国産イグサのシェアとイグサ生産農家戸数につきまして、それとハーベスターの現状につきまして御質問いたします。よろしくお願いいたします。               (農林水産部長橋口尚登君 登壇) ◎農林水産部長(橋口尚登君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  それでは、イ業及びイ業専用機械の現状についてお答えいたします。  初めに1点目の、国産イグサのシェアですが、平成23年産のデータでは、国内の総作付面積857ヘクタールに占める熊本県の割合は96.3%、825ヘクタールでございます。そのうち、本市は県内の82.6%、682ヘクタールを生産しております。国内産に占める割合で見ますと、79.5%が八代市産ということになります。また、生産農家戸数でございますが、本市の調査では、平成25年産では494名となっております。  次に2点目のハーベスターの現状でございますが、ハーベスターと呼ばれている刈り取り機につきましては、平成19年の製造を最後に生産が中止されており、再生産のめどが立っていない状況でございます。また、部品においても再生産が行われていないものも多く、近年その価格が上昇しております。生産者が使用されているハーベスターの多くが製造から15年以上経過しており、老朽化した機械を修理や消耗品を交換しながら使用されている状況でございます。また、故障したときのために中古の機械を購入したり、動かなくなったものでも部品確保のために保管されているなど自衛的な努力をとっておられるところでございます。  以上、お答えといたします。 ◆中山諭扶哉君 ありがとうございます。  機械本体の新品の在庫数につきましては、残り数台ということを聞いております。ハーベスターの再生産が行われていないことを受けまして、次の2点について再質問をさせていただきます。  1点目、再生産されていないことに対するイ業農家への市としての対応、そして2点目、メーカーへの市としての対応、よろしくお願いします。 ◎農林水産部長(橋口尚登君) 自席よりお答えいたします。  1点目の、イ業農家への対応状況についてですが、昨年度に市内の全イグサ生産者494名に対する訪問調査を実施しましたところ、多くの生産者の方が、現在使用しているイグサ専用機械の老朽化や機械メーカーの撤退などにより、十分な点検や消耗品の交換などが難しくなるのではないかという使用機械に対する不安を持っておられることがわかりました。  そこで、生産者の不安を少しでも取り除くことが重要であると考え、本年度よりい業機械再生支援事業を立ち上げたところでございます。事業の内容といたしまして、イグサ・畳表の生産者が所有する専用機械の修繕やオーバーホールにかかる費用の2分の1、上限10万円を助成するというものです。本年度は事業の申し込みを希望された方が約150名おられましたので、予算の関係で本年6月5日に抽せん会を実施し、事業の対象者50名を決定いたしております。本市では、このい業機械再生支援事業は、イ業専用機械の再生産が未定である現状においては、作付面積維持、生産者数の減少対策において、重要な事業として位置づけております。  2点目の、メーカーへの対応状況でございますが、2年ほど前から熊本県とハーベスターの製造メーカーとの協議が開催されておりますが、これまでに再生産に関しての明確な回答をいただいていない状況でございます。今年度より本市や氷川町、JAやつしろもこの協議に参加し、定期的に話し合いを行っております。今月も会合が予定されており、今後も関係機関と連携し、機械メーカーへの再生産の働きかけを継続し、なるだけ早期に結論を出していただくよう要望してまいります。  以上、お答えといたします。 ◆中山諭扶哉君 ありがとうございます。  待ったなしということで、一刻を争う問題であるというふうに認識いたしました。早急にメーカーと協議をとる必要があると思います。機械設計をなりわいとしている立場から申し上げますと、図面さえ手に入る状態であれば、部品の供給につきましては、十分この八代の地場業者で生産可能だというふうに思います。もちろん図面のパテントや知的所有権の──知的財産の問題はございますが、市で入手してでもやるということが必要かというふうに思います。これらにつきまして、市の考えを再々質問させていただきます。よろしくお願いします。 ◎農林水産部長(橋口尚登君) 自席よりお答えいたします。  先ほど答弁いたしましたが、現在は機械の再生産を第一とし、メーカーへの働きかけを行ってきましたので、ほかの機械メーカーへ転換することは検討いたしておりません。したがいまして、図面の提供依頼やその特許の提供などについてメーカーと具体的な話し合いは行っておりません。しかしながら、生産者の置かれている状況は余裕があるとは言えませんので、今後、県や氷川町、JAやつしろなどの関係団体と十分に協議を行い、議員御提案の件も踏まえ、生産者の利益になるよう対応してまいりたいと考えております。  次に、市内業者による部品作製と提供についてでございますが、これにつきましては、実現できれば議員が述べられたような効果があるものと考えます。実現に際してはメーカーが持っております知的財産などの問題がありますので、これにつきましても、今後の状況などを考慮しながら関係機関と協議を行っていきたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆中山諭扶哉君 ありがとうございます。前向きに進んでいくことを願っております。  ハウスの助成におきましては、9割補助という手厚い助成もございました。イグサの助成金は1戸10万円まで、150名中50名のくじ引きということですので、随分格差がございます。みんなに平等な公平な助成金の手当てをお願いしたいというふうに思います。イグサ農家を経営していく若者が少しでも未来に希望を感じ、八代に住んでよかったと心から思える、そんな明るい豊かな地域がつくられていくことを祈念いたしまして、質問を終了いたします。ありがとうございました。            ───────────────────────── ○議長(橋本幸一君) 古嶋津義君。(「頑張れ」と呼ぶ者あり)                  (古嶋津義君 登壇) ◆古嶋津義君 皆様おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  自由民主党和会派の古嶋津義でございます。通告に従いまして5項目にわたりまして質問をさせていただきたいと思います。  2年3カ月ぶりの一般質問でございます。少し戸惑いながらの質問でございます。失礼なことを申し上げるかもしれませんので、どうぞお許しをいただきたいと存じます。(発言する者あり)
     それでは、まず1項目め、今、中山議員が質問をいたしましたが、イグサ移植機、刈り取り機(ハーベスター)の生産再開への取り組みについてお伺いをいたします。  イグサは、本市の基幹作物の一つであり、作付面積は全国の93%という日本一の生産地として、我が国の畳文化、生活様式を支えております。イグサ・畳表生産に必要な専用機械、移殖機やハーベスターの生産停止や機械価格の上昇など、生産者を取り巻く状況は大変厳しいものがあります。機械のうっかゆんなら、やめぬばんどか、どぎゃんかならぬどかという生産農家の切実な声であります。私も、ことしの8月まで、議長公務で上京をした折、議長の公務が済んでから金子代議士に御同行願い、農水省の生産局長、森地域作物課長、白井地域対策官に幾度もなく生産農家の実情をお訴えをしてまいりました。イグサ移植機やハーベスターなどの専用機械の生産停止は、一産地の問題だけでなく、国内産イグサの存続という点においても危機的状況にあると言えます。  最近、県外の鉄工メーカーが生産再開を検討しているというお話をお聞きをします。最近の状況とあわせて本市の取り組みをお伺いをいたします。  2項目め、武道館建設の進捗状況について、3項目め、高齢者スポーツ振興と施設利用について、4項目め、有佐駅前周辺における防火・農業水利について、5項目め、国の中央教育審議会における教育委員会廃止案に対する教育長の所感については質問者席にて行います。               (農林水産部長橋口尚登君 登壇) ◎農林水産部長(橋口尚登君) それでは、イグサ移植機、刈り取り機の生産再開への取り組みについてお答えいたします。  先ほどの中山議員との答弁と重なる部分があると思いますが、御了承願います。安価な中国産の大量輸入や需要の減少により、需給バランスが崩れ長期にわたり価格が下落していた畳表でございますが、熊本県産の畳表に関しましては、関係機関、取扱業者などの努力により、ここ3年ほどは農家経営を維持できる価格まで持ち直しております。また、議員を初めとする八代市議会い業振興議員連盟やJAやつしろ、氷川町などとともに国へ働きかけて実現した、いぐさ・畳表農家経営所得安定化対策事業による価格安定制度は、生産者の所得安定に寄与し、生産者の減少防止に効果を発揮していると考えております。しかしながら、原油高騰などにより生産資材等の価格高騰、イグサ・畳表生産に必要な専用機械の生産停止や交換部品の価格の上昇など、生産者を取り巻く状況は大変厳しいものでございます。特にイグサ・畳表の生産には欠かせない専用機械の多くが生産されていない現状については、生産者への聞き取り調査においても不安の声が多く寄せられております。イグサ移植機につきましては、以前は3社ほどから販売されておりましたが、現在は全て生産中止となっており、メーカーによります修理及び部品提供のみが行われている状況でございます。また、刈取機につきましても、平成19年の製造を最後に生産が中止されており、再生産のめどが立っておりません。  現在、これらの機械を使用しておられる生産者につきましては、老朽化した機械を修理しながら使用されている状況であり、故障したときのために中古の機械を購入したり、動かなくなったものでも部品確保のために保管されているなど自衛的な努力を行われております。現在、この状態を改善するために、県、氷川町、JAやつしろなどと連携し、機械メーカーなどへの働きかけを行っておりますが、再生産の決定などには至っていない状況でございます。再生産に向けての最大の課題が販売数量でございます。この30年余りで生産者数が10分の1程度に減少したことにより、機械を新規に開発しても大量の受注が難しいため、結果として、商品価値が高額になることやメーカーが在庫を長期間抱えることになる危険性があります。民間企業である農機具メーカーとしては、これらのリスクを取り除くことができなければ再生産の決定ができないこともたしかでございます。このような状況の中、ポット式の移植機においては、メーカーが試作機の製作に入っており、早ければ来年の夏ごろには試運転を行う予定でございますが、正式な販売については確定しておりません。また、イグサ移植機やハーベスター以外にもイグサ・畳表の生産に使用される機械のほとんどは専用機械でございます。これらの専用機械は畳表の製造に必要な織機を含めますと、平均的な生産者で8台程度を所有されており、そのほとんどが製造から10年以上経過しており、20年以上も使用されている機械も珍しくないのが現状でございます。  本市が、国内一の生産地であるためには、これらの専用機械が今後も使用できることが絶対条件であり、万が一、機械の修理ができなくなると、地域の生産量の減少だけでなく、国内産イグサ・畳表がなくなってしまうことにもつながりかねません。  本市としましても、生産者の方の不安を少しでも取り除くためには機械の再生産や十分な部品の確保などは喫緊の課題と考えております。今後も関係機関と連携し、メーカーへ働きかけるとともに、国・県などへの要望活動や本市としての関連施策の充実などに取り組んでいきたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆古嶋津義君 引き続き、この状況を改善するために、機械メーカーへの働きかけはもちろんでありますが、国・県などへの要望活動に取り組んでいただきたいと思います。  それと、今年度の予算で、イ業機械のオーバーホールなどの機械の延命化に対する補助として2分の1の補助で上限10万、台数が50台、先ほどありました抽せんによる500万円のい業機械再生支援事業でありますが、この事業、しかしながら、お隣の氷川町の予算が900万ということでありました。この予算に対しましては、橋口部長、大変御苦労をされたというふうにお聞きをいたしております。  今、本市では、冬の風物詩といいますか、イグサの作付の最盛期に入っております。私も、平成4年まではイグサをつくっておりました。今、生産農家は、原油の高騰や生産資材の価格高騰など大変厳しい状況下に置かれております。イグサの専用機械もオーバーホールなどの自衛手段で耐え忍んでいるのが現状であります。今後、生産農家への聞き取り調査を行うなどして、来年度予算計上に当たっては十分に配慮をされますことを要望しておきます。(古嶋津義君挙手) ○議長(橋本幸一君) 古嶋津義君。 ◆古嶋津義君 2点目の、武道館建設の進捗状況につきましては、昨日、中村議員より同趣旨の質問があっておりますので、御答弁は不要でありますが、私も平成24年5月まで八代市の体育協会長を務めておりましたので、少し所見を述べさせていただきます。  県内最大のスポーツイベントであります県民体育祭、ことしは第68回の天草大会でありましたが、中村市長、そして所管の山本部長も天草まで開会式に参加をし、選手の激励においでをいただいたところであります。この県民体育祭でありますが、県体の強化練習が、それぞれの競技種目、競技団体の中で年間の練習計画の中で行われております。私も当時は激励を兼ねて巡視を行いました。  特に、武道系の柔道、剣道、空手道、柔剣道競技などにつきましては、武道館での、少し練習状況を申し上げますと、きのうも中村議員からありましたが、まず、施設が老朽化をしているということであります。それと、駐車場が2台ぐらいしかございません。お隣のお店に車を預けると、その苦情の電話がかかってきます。特に夏場の練習は過酷なものであります。何でかと申しますと、まず空調設備がないわけであります。それと、剣道や、格闘競技でありますので、気合が入りますので、声を出します。窓を開けていたら、周辺の住民の方から苦情が出るわけであります。あえて窓を閉め切り、熱中症対策として水分補給をとりながら、練習に励んでおられます。スポーツの愛好者は、純粋で大変忍耐強いものであります。私も、平成21年、八代県体においては、打倒熊本市、70万都市熊本市をやっつけるんだ、負けたら、団長の私が頭を丸めると、結団式で気合を込めて御挨拶をしたところでございます。残念ながら準優勝ということで終わりましたので、約束どおりさせていただきました。(笑声)このことは選手団の意識高揚につながるものと、年頭にした挨拶でありました。また、当時、一般質問でもこのことをよく取り上げていただきました。少し話が横道にそれましたが、現在のこの劣悪な武道館の現状は早急に対応をしなければならないと思っております。どうか執行部におかれましては、真摯に受けとめていただいてスピード感を持って対応していただくことを要望をいたしておきます。(発言する者あり)(古嶋津義君挙手) ○議長(橋本幸一君) 古嶋津義君。 ◆古嶋津義君 次に3項目めの、高齢者スポーツ振興と施設利用についてお伺いをいたします。  高齢者の生きがいづくりや健康づくりのため、今、高齢者の方がスポーツに親しんでいられる姿が見られます。体育協会やグラウンドゴルフ協会、ゲートボール協会、ペタンク協会など、それぞれの競技団体、あるいは各地域で多くの大会が行われています。さらに長寿支援課においてまでも高齢者のスポーツ大会が開催をされている状況でもあります。長生き世代健康づくり事業として、高齢者のスポーツ大会は、大変健康づくりの観点から歓迎をするところであります。綾小路きみまろのライブショーではありませんが、高齢になりますと、天国も近うございますが、トイレも近いわけであります。膝、腰の痛みも増してまいります。なかなか和式での利用が困難な方も大勢いらっしゃるわけであります。  そこで、洋式トイレを望まれている高齢者の方が増加をいたしているところであります。本議員の現場視察や高齢者の方への聞き取り調査の結果、施設のトイレの洋式化はおくれていると認識をいたしております。今後の対応、トイレの洋式化への整備についてお伺いをいたします。               (市民協働部長山本道弘君 登壇) ◎市民協働部長(山本道弘君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  議員御質問の3項目め、高齢者スポーツ振興と施設利用についてお答えいたします。  高齢化社会の進展に伴い、健康づくりや高齢者同士のコミュニケーションづくりのために、近年、中高年齢層を中心にウオーキングや健康体操、ゲートボールやグラウンドゴルフなどが盛んに行われております。本市の体育施設や公園施設等においても、さまざまな健康づくりとしての催しが行われており、特にゲートボールやグラウンドゴルフなどは、シニアを対象とした各地域で多くの大会や行事が行われております。平成24年度におきましては、各校区体育協会主催のゲートボールやグラウンドゴルフの大会だけでも年間33の大会が実施されており、各町内や地域、グループ、さらには市や県レベルの大会も加えると相当多くの大会で利用されていると考えられます。市民協働部が所管する体育施設においては、利用申請の受け付けに当たって、年代別の区分は設けておらず、高齢者がどの程度利用されているのか数の把握は行っておりませんが、先ほど述べましたとおり、体育施設や公園施設等で多くの高齢者の方々が利用されているものと予想できます。  本市の体育施設は、古い施設も多く、高齢者に配慮した設備が充実しているとは言えない状況でございます。議員御指摘のとおり、高齢者にとって膝に負担のかかる和式のトイレも多いことから、現在、洋式トイレや多目的トイレの有無の状況を調査し、洋式化や男女兼用トイレの個別化等、計画的に改修に努めているところであり、本年度においてもグラウンドに設置してあるトイレの一部を洋式化に改修する予定でございます。  以上、お答えといたします。 ◆古嶋津義君 今の御答弁を少し聞き取り損ないましたので、まず確認の意味で、ただいまの答弁の中で、本年度においてもグラウンドに設置してあるトイレの一部を洋式化に改修する予定とのことでありますが、改修場所について確認をさせていただきます。山本部長、自席から結構でございます。 ◎市民協働部長(山本道弘君) ただいまの中に具体的な場所を答弁しておりませんが、現在予定しているところは鏡町の総合グラウンド、そして、泉町の総合グラウンドのトイレを改修する予定でございます。 ◆古嶋津義君 理解をしました。1点だけ再質問をさせていただきたいと思います。  御承知のとおり、大会や練習など施設の利用に当たっては使用料が発生をいたします。特に減免措置については、施設によって減免の取り扱いが異なっています。また、合併前の各市町村の施設によっても取り扱いの違いが出ているところであります。利用される施設は、市民協働部の所管をする体育の施設、建設部、農林水産部が所管をする公園施設や農村公園施設など、それぞれ所管が異なっております。しかしながら、利用される市民の方、どれも市の施設であり、一緒であるという認識であります。特に高齢者の利用者にとっては減免措置の違いは大変わかりづらく、なぜとの思いが強いと、高齢者の方々への聞き取りで感じています。まさに縦割り行政の弊害であると思っておりますが、整合性はとれないのでしょうか。今後、行財政改革の一環として、全庁的な課題として取り組んでいかれるのか、使用料の減免措置の取り扱いについて伺います。本日は建設部長、農林水産部長の答弁は求めませんが、山本市民協働部長の代表答弁でお願いをいたします。 ◎市民協働部長(山本道弘君) 自席から失礼いたします。  市内各地域にグラウンドゴルフやゲートボールなど野外スポーツができる体育施設や公園施設などがございます。議員御指摘のように、それらの施設の使用料や減免措置の取り扱いなどは各施設の設置目的や利用形態により異なる場合もございます。今後、施設を所管する部署は多岐にわたりますが、利用者ができる限り不公平感を持たないよう、改善に向けて全庁的な取り組みが必要であると認識しているところでございます。  以上、お答えとさせていただきます。 ◆古嶋津義君 ぜひ早速協議をして取り組んでいただきたいと思います。  次に4項目め、有佐駅前周辺における防火・農業水利についてお伺いをいたします。  3月の26日、有佐駅前住宅火災の折、大力川の水量が不足をしていたため消火活動がままならず、延焼を防ぐことができませんでした。本議員も当時の議長として、3月の26日、27日と2日間にわたり現場に立ち会い、周辺の水利の状況も住民の方と視察をさせていただきました。安心・安全で暮らしていけるまちにしてほしいという住民の皆様の切実な声をお聞きをいたしました。市民の生命・財産を守るということは行政の責務であります。今回の住宅火災で、新たな防火水槽、消火栓、防火井戸の設置の必要性も感じました。特に大力川の水量確保は不可欠であります。大力川の水量確保は、防火の面だけでなく上鏡地区下有佐地区の農業用水の確保も図っていかなければなりません。河川管理者の県の2月の取水停止はまさに唐突であり、到底納得のいくものではありません。歴史的に見て、大力用水の取水に関しては、地域用水つまり慣行水利権として継続しているものと本議員は理解をしております。有佐駅周辺の住民の防火・農業水利に対する願い、思いという、その対応をお伺いをいたします。               (農林水産部長橋口尚登君 登壇) ◎農林水産部長(橋口尚登君) それでは、有佐駅前周辺における防火・農業水利について、農林水産部より、大力川及び農業用水の水量確保に向けた市の対応についてお答えします。  大力川は、氷川から直接取水する水量と氷川頭首工から配分されるかんがい用水の落水を水量としており、その割合はおおむね8対2となっています。この大力川の水は、古くから有佐駅前の商店や一般住宅において野菜や食器及び洗濯物の下洗いや植木類の散水などに使われてきました。防火用水としての利用のほか、豊富な水量のため、小魚や蛍の生育に適しており、ボウフラの発生予防にも役立っている大切な水です。このように日常生活に密着した水利使用を総称して地域用水と呼ばれています。さらに、大力川下流の農地では、堰上げなどを行い、かんがい用水として利用されています。  このように駅前周辺の住民にとって日常生活に欠かせない地域用水ですが、本年2月22日に河川管理者である県から、これまで水利権がない取水であることから取水をとめるとの説明を受けました。その対策として、氷川頭首工から取水したかんがい用水の余り水を利用したり、不足するようなら井戸を整備し、大力川の水量を確保したらどうかと提案があっております。このような中で、3月26日に発生した当地区の住宅火災の消火活動報告を受け、これまでどおり氷川からの直接取水の必要性を痛感するとともに、改めて大力用水の水利権について検証を行いました。河川の水を使用する場合、河川管理者から水利使用の許可を受ける必要があり、これを許可水利権と呼びますが、これに対して、河川法の指定を受ける以前から使用されている場合は、その時点の水利使用の内容が社会通念上認められる使い方で継続的に繰り返し使用される場合、慣行水利権という権利が河川法上認められます。大力川は、氷川河口の沖積地帯で稲作が始まったころ、かんがい用水路として人工的につくられた川であります。歴史的に奈良時代には使われていたと思われ、河川法指定時には当然慣行水利権が認められることになります。そして、氷川が河川法の指定を受けたのが大正12年で、JR有佐駅が開設され28年を経過しており、有佐駅前は飲食店や旅館、商店などが建ち並び、国道3号へ通じる県道沿いも急速に発展していた時代です。この時期の大力川の水利使用の実態については、冒頭説明しましたとおり、現在以上に生活に密着した水利使用が行われ、また下流域においても現在以上の稲作が行われていたものと思われます。このようなことから、大力川の慣行水利権は、かんがい用水としての農業用水と日常生活と密着した地域用水の2つの要素を含んでいることが考えられます。  そこで、これらの事実関係と河川法の解釈を踏まえ、5月23日、県に対して、大力川の地域用水としての慣行水利権は現在も継続しているので、従来どおりの氷川からの直接取水を強く要望してまいりました。しかし、今日まで県から正式に回答がない状況でございますが、氷川の清流を長年取水してきたこれまでの経緯を踏まえて、今後とも、県に対して強く要望してまいります。  次に、農業用水の確保ですが、大力川水系の農地は、かんがい用水路と排水路の分離が進んでいないため、水田に入れるには大力川の水を一度堰上げする必要があります。また、上鏡地区は氷川頭首工から配分されたかんがい用水が、一度排水路に落ち水位が下がるため、末端まで用水が届かない地域となっています。そのため、北部土地改良区では、井戸を整備し地下水をくみ上げる対策を講じております。本市としても、将来的に用水路と排水路の完全分離が必要な地域と認識しており、土地改良区と連携を図りながら、事業化に向けた取り組みも行ってまいりたいと思います。  以上、お答えといたします。               (市民協働部長山本道弘君 登壇) ◎市民協働部長(山本道弘君) 議員御質問の、有佐駅前周辺における消防水利施設の現状についてお答えいたします。  有佐駅前周辺における消防水利施設の状況は、消火栓が8カ所、防火水槽が2基、防火井戸が5カ所整備しております。当該地域は、総務省消防庁が定める防火対象物から100メートル以下に消防水利を設置するという消防水利の基準をほぼ満たしております。しかしながら、大規模火災の発生など状況によっては、既設の消防水利施設だけでは不足することも予想されるため、補完する水利水量が必要であることは認識しているところでございます。そのため、消火栓や防火水槽など消防水利施設の増設を図るとともに、他の水利を確保するため、関係部局などと連携し、消火機能の強化に努めてまいりたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆古嶋津義君 これまで、県との要望協議を6回ほど重ねられているわけであります。その経過を見てみますと、2月22日、3月31日に県の河川課より、大力川からの取水はだめということでありました。そして、3月の26日に有佐駅前の火災が発生をし、2戸全焼をいたしております。それから、4月の15日、八代地域振興局土木部へ要望をされております。5月の13日、地元が県河川課へ陳情をいたしております。そして、5月の23日、八代市が県の河川課との協議を行っております。このやりとりの記録もいただいておりますが、なかなかちょうちょうはっしとしたやりとりでありました。そして、5月の31日、県の河川課と地元の現地の検討会、そして協議会があったわけでありますが、この中では、住民の方々がこの苦しい思いというのを述べられておりますが、県のほうは、ほとんどそのお答えをされていない状況であります。それ以降は、先ほど橋口部長が述べられたように協議のやりとりはあっていないようであります。実は、昨日、環境センターの建設のことで大倉議員が質問がありました。委員会の中で、私が、債務負担行為の心配をした発言をしておりますので、少しこの質問と連動をいたしますので、少しお話をさせていただきます。議長、よろしゅうございますか。 ○議長(橋本幸一君) どうぞ。 ◆古嶋津義君 実は、建設環境委員会で3点ほど申し上げました。その中の大きな1点というのは、先ほど述べましたように、県が取水を唐突にやめたという事実があります。このことについて、環境センターにおいても、国や県有地は口頭では売却をすると言っております。まだ確たる担保がないわけであります。その中の御提案は、私は不安であると申し上げました。そのことを宮川環境部長は真摯に受けとめられたものと、私は思っております。  この大力堰の取水とも連動をしておりますので、申し上げましたところでありますが、この現地の検討会では大変な意見が出ましたが、その中で県は返事はなかったわけでありますけれど、じゃ、よかっかいて、ま、黙認という形で、県はそのような態度をお決めになったそうであります。しかしながら、ここには氷川町あるいは氷川町の水利組合、土地改良区の御協力がなければならないわけでありますので、緊急取水ということで、お隣の氷川町、そして氷川土地改良区の御協力で6月の7日以降、緊急的に取水が開始をされております。本議員も、先日、藤本氷川町長にお会いをしたとき、丁寧にこのお礼を申し上げました。今後、担当課におかれましては、河川管理者である県と、河川法に基づく適切な取り扱いを粘り強く協議をしていかれることを強く要望をいたしておきます。(古嶋津義君挙手) ○議長(橋本幸一君) 古嶋津義君。 ◆古嶋津義君 5点目の、国の中央教育審議会における地方教育委員会廃止案に対する教育長の所感をお願いをいたします。                 (教育長広崎史子君 登壇) ◎教育長(広崎史子君) こんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)  古嶋議員御質問の、国の中央教育審議会における地方教育委員会廃止案に対する教育長の所感についてお答えをいたします。  去る11月27日の新聞報道によりますと、同日付で中央教育審議会教育制度分科会の答申案が、文部科学省から示されたところです。答申案の骨格は、地方教育行政の最終責任者を自治体の長に移し、教育長は自治体の長の補助機関として、長が定める大綱的な方針に基づいて日常事務に当たる。これまで執行機関であった教育委員会は、自治体の長の附属機関に変わり、教育行政の点検、評価や方向性を審議するというものです。報道発表で、詳細についての情報は得ておりませんが、現段階での制度改革の方向性に対する所感ということでお答えをさせていただきます。  今回の制度改革は、いじめ問題や体罰問題等の対応について、教育委員会の責任の所在の不明確さや審議等の形骸化、危機管理能力の不足といった課題が全国的に取り沙汰されたことに端を発したものであると理解をしております。これらの課題は、教育委員会として日常業務の執行に当たり、必要不可欠な組織上のガバナンス──円滑な運営の問題でもあり、国として議論をされ、多方面からの意見が集約され、一定の方向性が示されたことは大変意義があるものと認識をしております。  一方で、特に学校教育は、全ての子供たちの学ぶ権利を保障することが原点であろうと思います。そのためには、保護者の方々の学校への信頼を確保し、地域住民の皆様の意向を受け、現場の教職員の創意工夫を得て、社会総体として支援をしていくべきものと考えております。  したがいまして、教育委員会組織の意思決定や合意形成のシステムについての改革が、学校教育の現場に混乱を与えるものであってはならないと思います。そのようなことから、今後の教育委員会制度改革に関する議論が、平成25年6月14日に閣議決定をされました第2期の教育振興基本計画に明記されましたように、教育委員会の抜本的改革においては政治的中立性、継続性、安定性を引き続き確保するという方向性に配慮をされ、熟議がなされるものと期待をしております。  いずれにしましても、今後の制度改革の動向を注視しながら、今般の教育委員会制度改革の発端となりました課題を意識し、子供たちが自立した社会人としての基礎をしっかりと学べる環境づくりに取り組んでまいりたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆古嶋津義君 1つ心配をするのは、名前は申しませんが、どっかの市長さんのような方がいらっしゃると、教育現場も心配がいるのではないかなという心配をしております。この件に関しましては、2011年にありました大津市のいじめ自殺の問題にしっかりと大津市の教育委員会が対応できなかったことが、そのきっかけであろうと思います。そして、教育委員会のあり方そのものが中央教育審議会での議論の発端になっているものと、私は理解をいたしております。  教育委員会は、非常勤のため、いじめや体罰など突発的な課題への対応が鈍いなどと昔から指摘をされております。今現在、このように教育委員会廃止論が新聞紙上をにぎわせておりますのに、住民、市民から特段の反応も聞こえなく、ほとんどが関心がないようであります。その一員として、私も考えてみました。本市においても、過去において、過去においてですよ、学校職員の飲酒運転、同乗者が教職員であったということ、この先は詳しくは申し上げませんが、このことも真摯に受けとめていただき、抜本的な改革を図り、子供たちや保護者の方々の信頼を取り戻すよう努力をしていただきたいと思います。どうか教育長のその手腕と粘り強い強さでお願いをしておきたいと思います。これで、私の一般質問を終わります。            ───────────────────────── ○議長(橋本幸一君) 以上で午前中の議事を終わり、午後1時まで休憩いたします。                 (午前11時27分 休憩)                 (午後1時00分 開議) ○議長(橋本幸一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。            ───────────────────────── △日程第1〜27(続き) ○議長(橋本幸一君) 日程第1から日程第27までの議事を継続いたします。  島田一已君。                  (島田一已君 登壇) ◆島田一已君 皆さんこんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)  連合市民クラブの島田一已でございます。(「異議なし」と呼ぶ者あり)  一般質問2日目、午後の1番目ということもありまして、昼食後、眠い時間となりますが、どうぞよろしくお願いします。(「頑張れ」と呼ぶ者あり)  さて、このたびの八代市議会議員選挙におきまして、市民の皆様から多くの期待と負託をいただき、市政への場へと送り出していただきました。新人議員ということで、諸先輩議員の皆様方初め、執行部の皆様方には今後何かと御迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、いろいろと御指導いただければと思っております。  初めに、私の生まれ育った郡築について少しお話をさせていただきます。郡築干拓は、明治29年、築造計画がなされ、明治33年、当時玉名から八代郡長に任命された故八代郡長古城弥二郎が中心となり、築造工事に着手されました。明治37年2月9日に郡築新地築造の潮どめがなされ、ことしで108年目となります。総面積は1046町余りに及び、八代郡によって築造されたことで、郡築と命名されたと言われております。郡築となされた当初から、米、麦を多く生産し、経済発展とともに、イグサ、トマト、露地野菜等の産地として栄えてきました。  それでは、通告に従いまして質問をさせていただきますので、関係各所の皆様方には御答弁をよろしくお願いいたします。  本市の農業は、水稲、イグサ、施設園芸、露地野菜等が中心に栽培され、生産性の高い農業を展開し、本市の経済に大きく貢献してきたことは皆様も御承知のとおりでございます。熊本県のイグサの歴史は古く、永世2年1505年、千丁町太牟田で岩崎主馬守忠久公が特別な保護のもとに奨励され、領内への栽培を始められたと言われています。  さて、本市のイグサ産業は、依然として厳しい状況にあります。現在のイグサ産業は、住宅の洋風化、中国からの畳表、イ製品輸入量の増加、法律の不備、産地偽装問題などでイグサ農家の戸数、作付面積も大幅に減少しております。これまでのイグサ作付面積は、熊本県におきましては、平成元年に6630ヘクタール、農家戸数5460戸でしたが、平成24年は839ヘクタールの作付面積、農家戸数は620戸まで減少しております。また、中国の状況は、平成15年の作付面積1万121ヘクタールでしたが、平成24年は4117ヘクタールに減少していると聞いておりますが、依然として脅威でございます。私は、本市の農業発展において、イグサ産業の再興は大変重要ではないかと思っております。  そこでまず、イグサ産業の存続、強化をするための取り組みが必要ではないかと思います。生産者と消費者と畳業界が一体となって特産のイグサを守ることが必要であります。  そこで、質問をします。大項目1、八代のイグサ生産振興について伺います。  小項目1、QRコード付きタグの周知と今後の課題についてですが、畳表1枚1枚へQRコード付きタグの織り込みがなされた畳表は、畳表全体から見ますと低いて聞いておりますけれども、周知徹底と今後の課題についてお伺いします。  小項目2、新品種涼風の拡充でございますが、2013年10月23日付の熊日新聞紙面上に掲載され、農家の方々の期待は日増しに増しております。  そこで、新品種涼風の種苗法に基づく育成者権の取得経過並びに農家への配付時期についてお伺いします。  小項目3、景品表示法に基づく公正競争規約制度ですが、農産物由来の畳表という商品が産地表示義務がないまま工業製品として流通し、完成品としての畳表は、最終加工地が産地とJIS法では定義されています。そのことを知る方々は、国産表示しているので、公正競争規約の策定により販売のための共通ルールの法制化が必要ではないかと思われますので、お伺いします。  以上、壇上からの質問を終わり、本項目の再質問以降は発言席からとさせていただきます。               (農林水産部長橋口尚登君 登壇) ◎農林水産部長(橋口尚登君) こんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)  それでは、本市のイグサの生産振興についてお答えいたします。  初めに1点目の、QRコード付きタグの周知と今後の課題についてお答えします。  QRコードタグの取り組みは、消費者に直接畳表の生産者情報を提供するために導入しているシステムであり、生産者、本市、氷川町、流通関係業者、畳関係の事業者などが参加している協議会で運営されているもので、平成20年12月より開始しております。スタート時点では、生産者数の約30%の加入率も、関係者の普及活動やトレーサビリティーに対する生産者及び消費者の意識の向上もあり、平成24年では約80%に上昇しております。その中で1畳当たり1枚のタグをつけておられる生産者は、全体の約30%となっております。本市では、このQRコードタグの取り組みは、熊本産の畳表というブランドを守る意味でも大変重要な取り組みであると考えております。生産者への周知につきましては、JAやつしろ、本市、氷川町、県が一体となり、毎年実施しておりますイグサ生産者への全戸訪問調査の際に、普及及び挿入率の向上の働きかけを行っております。また、消費者への認知度を高めるために、消費者などへのPRも今後も継続して行う予定でございます。  次に2点目の、新品種涼風の拡充についてお答えいたします。  新品種涼風は、大きく3つの特徴があり、1つ目として、八月苗床及び本田での枯死株発生が極めて少ないため、補植の手間がかからず、移植に必要な苗の確保が容易であること、2つ目として、茎が長く収量が多いため、ひのみどりと比較して、同じ栽培面積でより多くの畳表の生産が期待できること、3つ目として、ひのみどりよりも茎が細くないため、同じ時間でより多くの畳表が生産できるため、生産効率が高まることなどが上げられております。熊本県では、今後普及を進め、将来的には全イグサ栽培面積の約20%の作付を見込んでいるとのことでございます。
     新品種涼風の種苗法に基づく育成者権の取得経過について、県に確認しましたところ、本年6月21日に種苗法に基づく品種登録出願を行い、10月8日に出願が公表されたところでございます。苗の配付などに関しますスケジュールについても確認しましたところ、今後、関係機関と協議しながら配付に関する計画を作成するとのことでありました。これまでの新品種の普及の例から見ますと、今後は生産者へ配付するための原苗の育成が行われ、それがある程度の量を確保できたところで、生産者への配付が行われるものと考えております。そのため、実際に生産者がこの品種を使った畳表の製造ができるまでにはもう少し時間を要するものと思っております。  次に3点目の、景品表示法に基づく公正競争規約制度についてお答えします。  消費者の安心・安全志向や正しい表示への要請に畳関係業界としてきちんと応えていく必要があるとの考え方から、平成21年11月から畳関係業界8団体による検討会を設置し、畳表の産地表示も含め、消費者にわかりやすい畳の表示を実施するために、景品表示法に基づく公正競争規約制度の導入に向けた検討会が開催されております。これまでの約4年にわたる検討を経て、本年10月11日に関係団体による畳類公正競争規約作成連絡会が設立され、制度実現に向けて一歩前進したところでございます。現在、来年度中の実現に向けて規約案の作成などの協議が行われております。この公正競争規約の原則は、消費者保護であり、決定までには消費者団体との意見交換会などまだまだ複数のステップをクリアしなければならないとのことでございます。本市としましては、この制度ができることはことし発生しました産地偽装に関する詐欺事件や商品名の偽装事件などの発生を防ぎ、熊本産畳表のブランド力を高めることにつながるものであると考えておりますので、今後も関係団体と連携し、正式導入に向けて働きかけを継続してまいります。  以上、お答えといたします。 ◆島田一已君 ありがとうございました。  QRコードについてですが、QRコード付きタグは、携帯電話やパソコン普及により、お客様の前で商品確認や商品説明ができ、付加価値づくりを可能にします。  そこで、このQRコード付きタグにつきまして、2点お尋ねをします。  JAにおきまして、原草入札が行われていますが、この原草においては、イグサ加工業者で織られています。この畳製品についてのQRコード付きタグの状況、対策はどうなっているのでしょうか。消費者へのPRとありますが、具体案はあるのでしょうか、以上お伺いをします。 ◎農林水産部長(橋口尚登君) 自席よりお答えいたします。  1点目の、イグサ加工業者に対する対応状況でございますが、現在、加工業者についてはQRコード付きタグの事業への加入は認められておりません。しかしながら、市内で生産されたイグサのみを使用されて畳表を生産されている加工業者が市内におられることも事実でございます。このことから、QRコード事業への間口を広げる意味においても、加工業者に対してQRコード付きタグの事業への加入の是非について、運営を行っている熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会において、加入条件などについての検討が行われております。  2点目の、消費者へのPR対策の具体案でございますが、これまで畳の機能、効能などの情報もあわせて掲載したパンフレットなどを、運営しております熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会において作成し、畳店や展示会などで配布を行ってまいりました。一般の方の認知度を上げるためには継続的なPRが必要であり、今後もこれらを継続しながら関係機関と連携し、いろいろなイベントなどにおいてもPRを行っていきたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆島田一已君 ありがとうございました。  今後、さらに検討を重ねた上でQRコード付きタグの事業への加入条件の早期の制定をお願いします。また、一般消費者に対して、畳について関心の持てるような具体的なPR活動を期待しております。  2点目です。新品種涼風の拡充でございますが、農家の皆さんの期待は大きく、日増しに増しております。涼風の製品希望者に対しては可能な限り、早目の新苗の確保及び配付が待たれております。よろしくお願いします。また、ひのみどりのように海外に流出しないように管理が必要と思います。  3点目、景品表示法に基づく公正競争規約制度についてですが、古来伝承されてきた日本建築では、自然を使った伝統工芸で高温多湿の自然環境に対応した換気のいい住宅環境を整えていましたが、住宅の高気密、高断熱化が進み、温度や湿度、換気等の意識的な対応が必要となっております。畳表は、調湿性能もあり、また目に優しい畳の色はリラックス効果も期待できると考えられ、畳の部屋に安らぎを覚える人も多いと思います。  昨今、食材の虚偽表示問題を含め、消費者の本物志向は高まっております。景品表示法とは、一般消費者の自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれのある行為を禁止することなどにより、消費者を保護する法律であり、この法は、現時点でイグサに対して消費者保護の体制が整っていないため、答弁のとおりさまざまな事件が発生しているのが現状であります。これ以上の事件発生を未然に防ぐための制度実現加速に向けた担当課等の鋭意努力をお願いしたいと思います。(島田一已君挙手) ○議長(橋本幸一君) 島田一已君。 ◆島田一已君 次に大項目2、郡築地区の排水対策と上流域での雨水対策についてですが、郡築校区民においては湛水被害の解消に向け、平成26年6月に校区民1000人規模の決起大会が行われ、県・市を初め、政府への要望もあり、平成32年度末に新排水機場の完成が予定されておりますが、その後の進捗状況と今後の予定をお伺いします。また、上流域の雨水対策についてですが、地球温暖化現象に影響されたと思われる近年のゲリラ豪雨により、市街地及び住宅地において道路冠水など被害が発生しているところもあります。郡築地区の冠水の解消を図るため、雨水対策としての八千把地区、松高地区への調整池計画の現状と今後の予定についてお伺いします。               (農林水産部長橋口尚登君 登壇) ◎農林水産部長(橋口尚登君) それでは、郡築地区の排水対策と上流域での雨水対策について、農林水産部関係の郡築地区の排水対策についてお答えいたします。  郡築地区は、明治時代の干拓事業により造成された低平地で、以後湛水被害の常襲地帯となっております。  そこで、被害の解消を図るため、昭和28年、郡築六番町に排水能力毎秒3.06トンの郡築工区排水機場が整備されたことに始まり、昭和47年、同じく郡築六番町に毎秒1.33トンの八代工区排水機場、昭和57年に郡築工区排水機場を統合し、郡築十番町に毎秒30トンの郡築排水機場、さらに昭和57年、郡築四番町に毎秒21.06トンの郡築大硴排水機場が整備されてきました。現在は、郡築排水機場と郡築大硴排水機場が稼働中で、合わせて毎秒51.06トンの排水能力を有し、太田郷、八千把、松高校区などを含め、約1900ヘクタールの排水処理を担っております。  しかしながら、郡築地区では、平成19年ころから大雨の際に湛水被害が発生するようになり、平成20年7月に郡築校区より、2392名分の署名を添えて、湛水被害の解消のための新たな排水対策について、本市並びに県に要望がなされております。  また、以後に実施した排水状況調査と排水解析の結果から、近年の異常気象や上流域での宅地開発、排水整備率の向上、ハウスの増加など諸条件の変化により、既存の排水能力を超える流入量があり、流域全体で新たに33トンの排水処理施設が必要であることが判明しました。それらの状況を踏まえまして、郡築地区での湛水被害の解消のためには流域全体での抜本的な排水対策が必要であると認識し、関係する県や本市の建設部とともに、排水検討会での協議を重ね、農業サイドでの排水機場整備と建設サイドでの下水道雨水対策により被害の解消を図ることを確認したものです。  一方、郡築校区では、平成23年9月に関係者から成る郡築地区新排水機場建設促進期成会が設立され、これまでに国や県への熱心な要望活動が続けられてきました。その活動が実を結び、本年3月、排水機場の整備については、地元代表者による事業の施行申請を提出する運びとなり、5月16日付をもって、国からの新規採択を受けることができました。その事業計画の内容でございますが、主な排水機場は、県営第2郡築地区水利施設整備事業の排水対策型として毎秒26トンの排水能力を要する排水機場を整備するもので、総事業費は24億円となっております。また、老朽化が危惧されておりました郡築排水機場につきましても、県営郡築地区水利施設整備事業の基幹水利施設保全型として、同時に採択されております。毎秒30トンの排水能力を維持するため、老朽化しているポンプとエンジン、それぞれ3基の交換と電気設備や建屋などのコンクリート構造物を補修する計画で、総事業費は9億8000万円、2つの排水機場を合わせまして33億8000万円の総事業費となっております。なお、両施設とも平成32年度末の完成が予定されております。  以上、お答えといたします。                (建設部長船藏満彦君 登壇) ◎建設部長(船藏満彦君) 議員御質問の2項目め、郡築地区の上流域での雨水対策についてお答えいたします。  郡築地区の上流域であります八千把、松高地区の雨水浸水対策につきましては、平成24年度末に県道八代港線、通称臨港線でございますが、──に雨水管渠を埋設する計画から、雨水調整池計画へと全体計画の見直しを行ったところでございます。その計画変更の概要でございますが、変更前の計画は、臨港線に雨水幹線管渠を埋設いたしまして、流末の新設ポンプ場から八代海に排出する計画でございました。しかしながら、この計画は約130億円の多額の費用と効果発現までに約30年程度の長い期間を要しますことから、これまで整備に着手することが困難な状況でございました。  このようなことから既設排水路の流下能力を上回る分の排水量を貯留する雨水調整池を適切な場所に数カ所設置することで浸水解消を図る計画に見直したところでございます。計画では、主に都市公園などの公有地の地下に計7カ所の雨水調整池を配置することとしておりまして、総事業費は約40億円を見込んでおります。  計画の実現に向けた現在の進捗状況でございますが、事業を進める上で必要な雨水調整池の都市計画決定に向け、年度内には市長の諮問機関であります八代市都市計画審議会に諮問できるよう、鋭意、国・県及び関係機関との協議を進めているところでございます。  今後の予定でございますが、平成26年度の早い時期に、国の補助事業により整備するための事業認可を取得するとともに、基本設計を行い、平成27年度で詳細設計を実施し、平成28年度には最初の雨水調整池の工事に着手する予定でございます。  なお、最初の雨水調整池は、大雨時における浸水被害が恒常化しております田中西町にあります北部中央公園グラウンドの地下に約40メートル四方、深さ約3.5メートルの規模で計画しておりまして、残りの雨水調整池につきましても、順次計画的に整備を行っていくこととしております。  以上、お答えといたします。 ◆島田一已君 ありがとうございました。  郡築の2つの排水機場が同時に採択されたとのことで校区民一同湛水被害の解消に一歩前進したと思っていますが、厳しい農業経営が続いている昨今の情勢から、一刻も早く湛水被害の不安から解放されることが校区民一同の願いであり、早期の事業完成が待たれるところであります。しかしながら、総事業費が合わせて33億8000万円で、完成予定が平成33年3月の予定で、事業期間は8年間に及んでいます。多額の費用が見込まれる事業だけに、国や県・市の財政状況から、事業の長期化が予想されますが、事業費の負担割合はどのようになっているのか、また採択を受けたばかりではありますが、わかる範囲内でよろしいので、事業の年次計画について、農林水産部長にお尋ねします。 ◎農林水産部長(橋口尚登君) 自席よりお答えいたします。  事業費の負担割合は、2つの排水機場ともに国50%、県25%、市が25%で、合わせて市の負担額は8億4500万円となっております。現在、事業主体の県では、既に実施設計に着手し、現地での測量などが行われておりますが、来年7月までに設計を終え、随時工事を発注していきたいとのことで、排水機場の新設に約5年間、郡築排水機場の補修に約3年間を要するとお聞きしております。予算面におきましては、国の農業農村整備予算も復活の兆しが見え始め、今後の動向次第でありますが、予定工期の短縮につながるものと期待しているところです。  いずれにしましても、郡築地区での排水対策事業の効果が早期に発現され、トマトや露地野菜の作付拡大と農作物全般の品質向上によりまして、農業経営の安定化が図られますよう、引き続き県や地元、関係機関と協議連携を図っていきたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆島田一已君 ありがとうございました。  排水機場整備については、既に採択を受け、順調にいけば平成32年度末の予定工期より早くなる可能性を示されたことで、早期の整備実現に大きな期待を寄せています。上流域の雨水対策についてでも、今回の答弁において具体案が示され、事業化に向けた動きがなされているとのお答えをいただき、今後のスケジュールにのっとって着実に進められることを強く要望しまして、今回の一般質問を終わります。ありがとうございました。(発言する者あり)            ───────────────────────── ○議長(橋本幸一君) 野崎伸也君。                  (野崎伸也君 登壇) ◆野崎伸也君 皆さんこんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)  連合市民クラブ、野崎伸也です。  まずもって、今回も登壇の機会を与えていただきました市民の皆様方初め、関係各位に心から感謝申し上げます。今回の一般質問では、大項目2点通告しております。早速ですが、通告に従い、順次質問をいたします。市長初め、執行部の皆さん、眠くならないようびゃんびゃんいきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。(発言する者あり)  まず大項目1点目、市職員の飲酒運転報道について。  本定例会冒頭、中村市長より、本件について、市民へのおわび、また再発防止に向け、全力で取り組むとの強い決意を伺いました。  去る11月2日付の新聞報道にて、事件発覚の事実が公になり、6日の報道にて、若干ではありますが、事件の内容と処分内容について確認をしたところです。ただ各新聞社の報道記事の掲載内容には若干の違いがあるところであり、あわせて八代市定例記者会見の内容を見ても、今回の報道に至った経緯や当時の状況など、詳しい内容がつかめないところです。  そこで、本件の事件発生から処分の決定までの経緯について、詳細な説明をお願いいたします。  以上、壇上からの質問はこの程度にとどめ、大項目2点目含む、これ以降の質問、発言については質問者席から行います。                (総務部長木本博明君 登壇) ◎総務部長(木本博明君) こんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)  御質問にお答えします前に、先般、本市職員が飲酒運転を行うという市民の皆様の信頼を大きく裏切る不祥事が発生しましたことを深くおわび申し上げます。まことに申しわけございませんでした。  それでは、野崎議員御質問の、市職員の飲酒運転報道の経緯についてお答えいたします。  今回の飲酒運転事案は、本市職員が、去る10月13日に開催された校区民体育祭の反省会で飲酒をした後、自家用車を運転したものでございます。飲酒運転の撲滅は、公務員のみならず社会全体で取り組むべき課題であり、市も行政の一員として率先して推進していくべき立場にございます。そのような中、職員が飲酒運転をしたことは飲酒運転に対する認識が足りないことの非難を免れない事態でございます。このことを深く受けとめ、職員に対し、厳正な懲戒処分を行ったものでございます。  当該職員は、午後6時ごろから校区の体育祭反省会でビールや焼酎を飲み、その後、2次会へ参加しております。その際、2次会参加予定であった地域おこし協力隊の男性が会場へ来ず、携帯電話へ連絡するも通じなかったため、飲酒していない者が運転する車に同乗し、男性の居住地周辺を探したということでございます。2人は男性を発見できず、2次会会場へ帰りましたが、緊急事態になっているのではないかとの思いから、職員は、その後、男性を探すためにみずからの自家用車を運転したものでございます。そして、2次会会場へ向かう途中で自損事故を起こしているところを職員が発見いたしました。本来ならば、その後、警察等へ通報すべきところでございますが、事故を起こした男性や、自分が検挙されれば、地域おこし活動にも影響があるのではないかと懸念したため、通報は行わなかったということでございます。本事案については、第三者からの情報により発覚し、それを受けて聞き取り調査を行ったところ、職員が飲酒運転をしたことを認めたものでございます。  本市では、職員の非違行為等があった場合の標準的な処分量定や懲戒処分の公表基準を明らかにすることにより懲戒処分等の公正を確保し、もって市民の公務に対する信頼を確保するために、平成21年3月、八代市職員の懲戒処分等に関する基準を制定しております。この基準に照らし、副市長、教育長及び部長で構成する八代市職員賞罰等審議会において、本飲酒運転事案について慎重に審議を行い、その意見具申に基づき、懲戒処分として、当該職員を減給10分の1、3月とするとともに、管理監督職員5名へも指導上の措置として文書による厳重注意を行ったところでございます。  以上、お答えといたします。 ◆野崎伸也君 今回の件についてですね、検挙されてということではなく、第三者からの通報によって事件発覚に至ったということで、レアケースではなかったかなというふうに思うところでございます。  まず、事件の発端は、市から業務委託を受けた男性がいなくなったことにあります。男性は、泉町に住み始めてわずか数カ月、地域の実情や生活を営む上での苦労や山間地域の本当の怖さを理解するにはまだまだ日が浅かったといったところでしょう。泉町の情景を思い、想像してみていただければというふうに思いますけれども、空を貫くような険しい山々に囲まれ、それとは対照的に深く鋭くえぐられた谷間、それに抱かれるように点在する集落というふうなことでございます。また、10月とはいっても寒暖の差も厳しく、外で一夜を過ごすにはそれ相応の準備、装備が必要だというふうに思われます。  そこで、職員さんは、いなくなった男性が森に迷ってしまったのではないか、また谷底に落ちてしまったのではないかと命の危険を案じ、とっさの対応に出たのではないかというふうに思われるところです。自分自身が飲酒運転をしてしまったことを顧みたのは、男性を無事に発見した後、安堵した後だったというふうに思うところです。また、その場におられた地域住民の方々も、同じではなかったのかなというふうに思うところです。たまたま、今回、男性は無事に発見され、事なきを得ましたが、仮に危険な状態で発見された場合はどうだったんでしょうか。職員さんが飲酒運転でというような報道をされたのでしょうか。私は、飲酒の事実より、よくぞ探し出し救出したと称賛の声ではなかったかと想像するところでございます。そういったことでは、今回の件について甘いと言われるかもしれませんが、職員さんを強く非難し、責める気にはなれません。ただ、いかなる場合であっても、私たちは守らなければならないルールがあり、それを逸脱した場合は処罰を受けるということを決して忘れてはならないということです。  今回の件について、職員さんの落ち度があったと指摘するならば、報告、連絡の義務意識が欠けていたのではなかったか。また、その訓練を八代市はきちんとされていたのかというところです。冷静に判断すれば、まずは上司への報告とあわせて警察または消防への連絡も考えられたであろうし、上司からの指示を得られたものと思うところです。その場にいなかった上司、いわゆる第三者からの助言は冷静かつ速やかな対応が期待できるところです。緊急時のとっさの対応、今回は行方不明ということでしたけれども、地震、津波などの自然災害から火災や事故、あらゆる場面において連絡体制が確立されておくべきであり、職員一人一人が対応できるよう、定期的な訓練が必要不可欠と思うところです。八代市の現状がどういった状況かわかりませんけれども、これを機に、いま一度検証されてほしいと思うところでございます。木本総務部長、お願いをしておきたいというふうに思います。  さて、今回の件について、中村市長は、再発防止に全力を傾注すると申されました。ここ数年を振り返りますと、八代市職員と市内学校職員の飲酒運転による検挙が思い出されます。そのたびに再発防止策を掲げられておりますけれども、今回掲げられた再発防止策、その具体的な内容についてお聞かせください。 ◎総務部長(木本博明君) 御質問の、市職員の飲酒運転に係る再発防止策について自席からお答えいたします。  今回の事案の社会への影響の重大さに鑑み、処分公表後、直ちに全職員に向けまして、飲酒運転に関する綱紀の粛正について文書による市長訓示を行い、飲酒運転撲滅に向けて、市長の強い決意を示しております。  再発防止策として、まず、飲酒運転撲滅宣言を職場に掲示するなど、日ごろから意識啓発を強化する取り組みや休日、公務外での飲酒運転撲滅を強化する取り組みの具体例を示しまして、再発防止策の徹底を指示いたしました。さらには、新たな取り組みといたしまして、飲酒運転の撲滅に関する誓約書を臨時、非常勤を含めた全職員に提出させるとともに、交通法規遵守の意識啓発と交通事故防止を目的に一定基準以上の交通違反点数の累積となった場合の報告を義務づけ、交通違反、交通事故の防止策の強化を図ったところでございます。今後につきましても、職員一人一人に飲酒運転を絶対にしないという自覚を促す、さらなる再防止策を検討実施していくとともに、市職員全員が公務員としてのモラルや自覚を強く持って公務の執行に当たることはもちろんのこと、日常の生活においても同様の意識を持つよう指導を徹底し、市民の皆様の信頼回復に向けて全力で取り組んでまいります。  以上、お答えといたします。 ◆野崎伸也君 ありがとうございました。  私はですね、工場にですね、勤務しておるということでですね、安全については常に厳しく、耳にたこができるんじゃないか、また洗脳されるんじゃないかというくらいですね、指導されております。しかし、残念ながら会社全体としてですね、ゼロ、撲滅にはですね、至らないというのが現状でございます。これは、幾ら周りが言い続けても、本人が自覚し実行しなければどうにもならない、最終的には個人の意識に委ねるしかないということでございます。  今回、再発防止策として4点挙げられたというふうに思いますけれども、それじゃ足りませんよというようなことではございませんけれども、意識の高揚を図るということでは、職員さん、車のハンドルにですね、飲酒運転は絶対にしないというふうなステッカーを張るだったり、注意喚起、また個人の意識に問いかけるという観点では、実際に飲酒運転を起こした人がその後どうなったのか、また家族は。服役中に書かれた手紙というのもありますし、定期的に各自が朗読するような取り組みというものですね、どうかなというふうに考えるところでございます。  今申しましたように、私一人が考えても、再発防止策について、こうやったらどうか、ああやったらどうか、これはできないだろうかというようなアイデアが浮かぶわけでございます。私たち議員は、市民の代表であり、市役所を第三者的な視点で見ておりますし、視点を変えれば、さらなる最良のですね、再発防止策ができ上がったのじゃないかなというふうに思うところでございます。また、市職員だけでなく、広く八代市民へもですね、注意喚起できたんじゃないかなというふうにも思うところでございます。せっかく市民の代表が集まっている議会でございますので、意見を聞いて議論し合い、そしていい事業をつくり上げていくという事前相談議論型というスタイルをですね、ぜひお願いしたいというふうに思うところでございます。  最近、執行部から、事業また政策のですね、方向性が決まってしまってからの報告、これが最近多いように見受けられます。そういったことでは、先ほど言いました事前相談議論型のほうがですね、お互いに納得し、かつ効率的な会議ができるんじゃないかなというふうに思っております。これは、執行部への要望でありますので、ぜひ実施していただきますようにお願いをしておきたいというふうに思います。  さて、とにかく中村市長のですね、リーダーシップというのが今後問われるということでございます。よくですね、不祥事がですね、報道されております近隣の政令指定都市の首長さん、職員の不祥事があるたびに減給、減給、報酬1カ月カットということでですね、ほとんど報酬もですね、もらわれてないというふうに思うところもありますけれども、中村市長もこれからはリーダーシップとともに責任が追及されるということになります。これから12月、1月と飲酒の機会が多くなってきますので、トップとして責任ある立場でしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。  それでは、質問をですね、変えたいというふうに思います。今回の事件の発端は冒頭申し上げましたが、地域おこし協力隊の男性が物損事故を起こされたとのことにあります。報道内容によりますと、既に男性は退職届を出され、八代市は受理したというようなことでございます。この男性の方は、聞くところによりますと、泉地域の方々とも仲よく接しておられて、地域おこしなどの観点から、地域の期待も非常に大きかったというふうに伺っております。しかし、残念ながら今回の一件でこの地域おこし協力隊員がいなくなってしまい、今年度からの新規事業は頓挫してしまっている状況というふうに思われます。本年3月議会新規事業として掲げられました折に、八代市としても、非常に期待をしている事業だというふうに伺った経緯がございます。改めてこの事業の概要と期待していた効果についてお聞かせください。               (企画戦略部長坂本正治君 登壇) ◎企画戦略部長坂本正治君) それでは御質問の、地域おこし協力隊の制度概要などについてお答えをいたします。  まず、この制度は、過疎地などを抱えます市町村が、東京などの都市圏から地域づくりに意欲のある住民を受け入れまして、地域おこし協力隊員として委嘱をし、最長で3年間、農林漁業の応援や水源保全・監視活動、住民の生活支援などの地域活動全般にかかわりながら、過疎地域への定住定着を図ろうというもので、それぞれの自治体が意欲的、積極的に取り組むことができるよう、総務省が財政面など必要な支援を行うものでございます。  本市では、本年度この事業に取り組むことにいたしましたが、人口減少や高齢化等の進行が著しい五家荘地区において、地域外の人材を積極的に誘致をし、地域活動の支援を通じて定住定着化を図り、あわせて地域力の向上につながることを期待しまして、今回モデル的に実施をしたものでございます。  今回の隊員選考の経緯を申し上げますと、本年4月に市のホームページや移住・交流推進機構──通称JOIN(ジョイン)と言いますけども、このサイトを利用しまして、隊員の募集を行いましたところ、全国から3名の応募がございました。  そこで、面接等の審査を行い、2名の隊員を決定をし、7月と9月にそれぞれ委嘱を行いました。委嘱後は、五家荘に住み込んでいただき、それぞれの特技を生かしていただきながら、地域行事などのコミュニティー活動の支援や物産振興、さらには観光交流事業など地域活性化につながる活動を行っていただいていたところでございます。  しかし、隊員のうち1名は、新聞報道でもありましたとおり、交通事故等の理由により10月25日に、もう一人は一身上の都合により10月31日に、それぞれ御本人から委嘱解除の申し出があり、受理したところでございます。  我々といたしましても、地域おこし協力隊を山間地域の新たな振興策として考えておりましたので、委嘱した2人とも辞任されるという事態は大変残念な結果でございまして、今後、こうした隊員選考のあり方や受け入れ体制などについてしっかりと検証すべき事態であると重く受けとめております。  以上、お答えといたします。 ◆野崎伸也君 それでは、引き続き質問いたします。  非常にですね、期待されていた事業というふうなことでございましたけれども、この結末を迎えて問題点は何だったのか、また来年度も事業として取り組んでいくのかお聞かせ願います。 ◎企画戦略部長坂本正治君) それでは、自席よりお答えをさせていただきます。  今回の問題点といたしましては、まず受け入れ側として、活動の拠点となる地域の特性や生活環境など詳細な部分についての事前情報の提供が不足していた点や、隊員の活動や生活に対する我々の配慮が不足していた点などが挙げられます。また、赴任された隊員の方にとっては、実際の山間部における厳しい生活環境やなれない生活習慣などを含めた地域特性と、本人たちが想定をされていました地域イメージとのギャップが大きかったのではないかと分析をいたしております。  今後、改めての隊員募集につきましては、現在のところ考えておりませんが、山間地の地域振興策は重要な課題でもございますので、今回の経験や問題点などを踏まえまして、それぞれの地域の実情や特性に応じた地域活性化策を引き続き検討実施してまいりたいと考えております。  以上、お答えとさせていただきます。 ◆野崎伸也君 この事業ということでございますけども、受け入れる側と受け入れられる側とのギャップをですね、いかに埋めていくかが、この事業の最大のポイントではなかろうかというふうに思うところです。  ここにですね、島根県中山間地域研究センター研究員の方が作成されました「地域おこし協力隊受け入れの7カ条」と題した資料がございます。実際に島根県で活動された協力隊員のみならず、全国的に広くこの協力隊員の方にですね、アンケートを実施されて作成されているということでですね、非常に説得力のあるものでございます。答弁にもありましたけれども、今後検証を行っていくということでしたけれども、残念ながら隊員がいなくなってしまったということでございまして、生の声はですね、ヒアリングできないというふうなことでございますので、こういった資料も活用しながら取り組まれていただきたいというふうに思います。  また、中山間地域の活性化は喫緊の課題だと認識をしておりますが、協力隊員の永住に必要不可欠でございます就業という観点からは、平野部の農業もありますし、沿岸部の漁業もですね、考えられます。八代市全体への効果を考えつつ、幅広い地域への展開も視野に入れ検討されれば、なおよい事業にもなりはしないかと思うところでございます。しっかりとした検証をお願いをさせていただきまして、この項を終わります。(野崎伸也君挙手) ○議長(橋本幸一君) 野崎伸也君。 ◆野崎伸也君 次に大項目2点目、市長の市政運営、政策の実現に向けた具体策について、中村市長にお伺いしたいというふうに思うんですが、市長におかれましては、市長就任からはや3カ月が過ぎたところでございます。この間、また選挙期間中からと考えますと、既に多くの場で市政運営また政策についても御自身の考えを発信され、具体的に道筋や考えを述べられたものもございますが、抽象的な表現にとどまっているものも多々見受けられます。  そこで、今回具体的に市長の思いや今後の方針を伺いながら、広く市民の皆さんと市長のお考えを共有できればというふうに思います。  それでは、質問に移りますが、市長就任直後のインタビュー記事からの抜粋でありますが、9月3日付、西日本新聞にて、「市長退職金の廃止など、現福島市政のいい点は継承したい。しかし、副市長や教育長など特別職の退職金は、優秀な人材を確保するために必要だと考える」と答えられております。ここで注目したいのは「退職金の廃止など」という複数形の表現になります。前福島市長は、さまざまな事業を進めてこられたと私も認識をしておりますが、中村市長が考える、思われる福島市政のよい点とは何だったのか、継承していく具体的な事業は何なのか、お示し願いたいというふうに思います。
     なお、辛口な新聞社ではですね、「今後、中村市長には市政の方向性や道筋をみずからの言葉で発信することが求められる」との掲載もありましたので、市長みずからの言葉で答弁をお願いできればというふうに思います。よろしくお願いします。                 (市長中村博生君 登壇) ◎市長(中村博生君) こんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)  野崎議員の質問にお答えいたします。  前市長が取り組まれたといいますか、以前から継続的な事業として、これまで政策の中で進んできたものだと思っておりますけども、環境センターの早期完成や八代港の港湾機能の整備充実、そしてフードバレー構想の推進については、県が主体的になって進めるものだと思っておりますけども、いずれも我が八代市にとって喫緊の大きな課題だと思っておりますので、今後も基本政策と位置づけて重点的に推進していきたいと思っております。ほかには公共施設の年中無休や子供医療費の窓口無料などは、市民サービスの観点から継続していく必要があると思っております。そして、住民自治の推進や歴史・文化的資源を活用したまちづくりについても、やっぱりこれだけ文化あふれる八代市でありますから、これも継続的にやっていかなければならないと考えておるところでございます。  以上です。 ◆野崎伸也君 ありがとうございました。  意外にですね、よい点だと評価された事業、少なかったようでございます。実は市長選挙後、市民の方から、「市長交代で、あの事業はどうなるのか、またこの事業はどうなるのか」などの心配の声を伺っております。  そこで、市民の方から質問いただいた事業などについて、市長の御見解をですね、お聞かせいただければというふうに思います。  まず、笑顔deあいさつ日本一運動、これは市内全域で広く挨拶会員を募集し、あいさつの歌、また体操も作成され、啓発活動を展開されております。しかし、黄色い啓発の旗も破けているものも多々見受けられますが、どうされますでしょうか。  次に、住民自治について、これは先ほど推進というふうな発言もあったというふうに思いましたけれども、会の運営事務や運営費、後継者問題など、さまざまな問題が浮き彫りになってきておりますし、何より地域間の温度差、格差が生じているように伺っております。推進に向けた何かしらの解決策の腹案をお持ちでしょうか。  次に、市民事業仕分けとごみ非常事態宣言、そして、外に向かって打って出る八代ブランド戦略、これは今年度イメージアップ事業で500万の予算だったというふうに思いますけども、八代亜紀さんにお願いした経緯があります。また、アンテナショップや東京神田のやつしろ食堂、やつしろの風の発行、関東、関西、福岡の県事務所への職員派遣など、いかがなお考えでしょうか。また、ソフトバンクホークスとのパートナーズ事業、就任早々に市長、ファーム誘致に乗り出され、「ホークスと八代は特別な関係だと思っている」というふうな発言もありました。残念ながら、そうではなかったようで、私も非常に残念でしたけれども、今後どうされますでしょうか。さらに、ソフトバンクということでは、本市には松中信彦スポーツミュージアムがあります。今定例会に指定管理者の指定ということで、債務負担行為が提案されておりますけれども、今後の方向性についてどのようなお考えでしょうか。  最後に、市民へ市政を報告する義務として、各校区で行われていました市政懇談会はどうされますでしょうか。  以上、市長のお考えをお聞かせ願います。 ◎企画戦略部長坂本正治君) それでは、それぞれの事業につきまして、まず、各担当部長から自席からお答えをさせていただきたいと思います。  まず最初に、企画戦略部が所管をいたします事業のうち、笑顔deあいさつ日本一運動でございますが、あいさつ体操の出前講座や古くなりました、のぼり旗の交換などは継続的に今現在行っているところでございます。なお、先日の行政評価外部評価委員会におきまして、市民の皆様と協働し、連携した運動を展開すべきであるとの評価をいただいたことなどから、今後は市民の皆様が主体となった運動となるよう改善を図ってまいりたいと考えております。  次に、平成23年度まで実施をしておりました市民事業仕分けでございますが、昨年度からは行政評価システムを導入したことに伴いまして、このシステムの中で外部評価として位置づけをしておりまして、市の事務事業を外部から再検証する手法といたしまして、今後もPDCAサイクルを実施しながら進めてまいりたいと考えております。  最後に、市政懇談会につきましては、市内各地域へ出かけていき、市民の皆さんから直接御意見や御要望を伺い、意見交換の場を設けることはよりよいまちづくりを進めていく上で非常に意義があるものと思いますので、今後も引き続き実施していきたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◎市民協働部長(山本道弘君) 住民自治につきましては、平成19年9月に策定しました住民自治によるまちづくり基本指針に基づき、新たな住民自治によるまちづくりを推進しているところでございます。平成24年度に5校区、平成25年度には9校区がスタートしており、残り7校区についても、地域協議会の設立に向けた準備に入っている状況です。既にスタートしました校区におきましては、いろいろな課題も生じているとお聞きしておりますが、本市におきましても、一つ一つ丁寧に相談に応じながら理解を得てまいりたいと考えております。これからも、地域のことは地域で決め、地域が主体となって運営し、安心・安全なまちづくりを推進するために、地域と行政が協働しながら、住民自治によるまちづくりを推進してまいりたいと考えております。 ◎環境部長(宮川正則君) 続きまして、環境部が所管しておりますごみ非常事態宣言は、平成22年7月1日に、清掃センターの焼却能力が施設の老朽化とごみ質の変化に伴い低下し、受け入れた燃えるごみの一部を焼却できなくなったことから行ったものでございます。宣言後、市民の皆様の御協力により、燃やすごみは少しずつ減少しておりますが、現在でも外部に焼却をお願いしている状況でございます。このような現状を踏まえ、ごみ非常事態宣言を継続し、引き続き市民の皆様への御協力をお願いしながら、一方では、現清掃センターの焼却能力の維持に努めてまいりたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◎商工観光部長宮村博幸君) 商工観光部所管の事業についてお答えをいたします。  まず、八代ブランド戦略についてでございますが、近年の激しい地域間競争を勝ち抜くため、本市も特産品情報等の八代の魅力を全国に発信する取り組みといたしまして、八代ブランド戦略を展開をしているところです。その取り組みとして、庁内の関係課かい間の情報共有を密にし、事業効果をより高める目的で、八代市ブランド営業本部を発足し、首都圏でのアンテナショップや大都市圏での八代フェアの展開、八代亜紀さんによるイメージアップ事業、やつしろの風の発行など、八代の認知度向上へのさまざまな事業展開を行っております。  今後も積極的に八代の魅力発信を行うことで、本市の活性化につなげていきたいと考えております。  なお、ソフトバンクホークスとのパートナーズ事業につきましては、平成24年度単年度の事業でございましたが、ヤフオクドーム内のオーロラビジョンで妙見祭や秘境五家荘などのPRを行いました。次に、松中信彦ミュージアムにつきましては、開館後5年目を迎え、当初に比べますと、幾分来場者の減少が起こっております。このため、魅力あるスポーツ情報発信の拠点施設として多くの方に御利用がいただけるよう、新たな展示方法や魅力ある事業の実施によりまして、集客を図るための検討を行っており、八代市体育協会や各種目ごとのスポーツ団体とも連携を図りながら、野球以外の種目であっても、八代で頑張っているアスリートや子供たちの活躍などを広く情報発信し、事業内容の充実と集客に努めてまいります。また、よかとこ物産館とも互いに相乗効果がもたらされるような取り組みも図ってまいります。  以上、お答えとします。                 (市長中村博生君 登壇) ◎市長(中村博生君) ただいま所管の部長から答弁いたしました施策も含めまして、市の事務事業につきましても、評価いただいている部分もございますけども、まだまだ不十分な部分があると思います。内容や効果を十分に今後検証した上で、継続すべきは継続し、見直すべきものは見直してまいりたいと考えております。 ◆野崎伸也君 各部長からですね、答弁いただきまして、最後に市長から、みずからのお考えの一端をですね、お聞かせいただいたというふうなことでございました。中村市長、(市長中村博生君「はい」と呼ぶ)確認させていただきますけれども、(市長中村博生君「はい」と呼ぶ)部長答弁では、そのほとんどが継続というものばかりだったというふうに思いますけれども、これは市長のお考えというふうな認識でよろしいでしょうか。よろしければ、はいでも、うなずいてでもよろしいんですけども、よろしいですか。(市長中村博生君「はい」と呼ぶ)ありがとうございました。  部長答弁が市長のお考えというような認識をですね、確認させていただいたところでございます。個々のですね、事業についてはまた市民の方からですね、新たな質問も寄せられるんじゃないかというふうに思っておりますし、その際に改めて深くまた質問させていただければというふうに思っております。  さて、冒頭申しましたインタビュー記事に戻り質問させていただきたいというふうに思います。  市長は、「市政運営で重視していくことは何ですか」という問いに、「まずは対話、自民党会派以外の市議とも積極的に対話し、円滑な市政運営を目指す」というふうに答えられております。対話を重視する、大切だとのお考えでありますけれども、具体的な手法についてはどのようにお考えでしょうか。例えば、定期的に議会の前に実施するのか、はたまた、事あるたびに不定期に行うのか、いかがでしょうか。                 (市長中村博生君 登壇) ◎市長(中村博生君) 対話を進めるという新聞記事のことであろうと思いますけども、八代市が飛躍するためには、まずは八代市政の安定化が必要であると考えておりまして、議員の皆様方との対話を第一として、各種施策について議論を尽くしながら、また力を合わせながら進めることとしております。今現在でそういったあれが、まだなされていないと思いますけども、今後、市政運営を進めるにおいてもですね、大変大事なことだろうと思っておりますし、お互いの理解が最重要であろうと思っております。現時点でその手法といいますか、やり方についてはまだ具体的にお約束することはできませんけども、御相談すべき案件、そしてその他状況や必要に応じた場面が来ようかと思います。一般質問などの機会のときでも利用しながら対話の場をつくってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆野崎伸也君 ありがとうございました。  市政運営は、非常に重要であります。当たり前ですが、議員は市民の代表であり、市議会は八代市の縮図であります。必然的に議会をまとめていくことが、ひいては八代市全体をまとめ、引っ張っていくことにつながろうかというふうに思うところです。ですから、市長は対話を重視する、大切だとおっしゃったものというふうに思うところでございます。しかし、先般の9月議会においては、市長と市民の約束であり、市長の肝入りとも言うべき市長の退職金を支給しない特例条例案が、残念ながら否決されてしまいました。翌日、翌々日には熊日、朝日、西日本、毎日、読売新聞と、ほとんどの新聞社が掲載し、その事実を広く八代市民が認識したところです。特に、朝日新聞では、「退職金要りません、市長条例否決」との見出しで、市長を支持する立場の自民党議員らが反対に回って、否決された。また、市長からは「残念としか言いようがない」との発言が掲載されておりました。また、同じ9月議会になりますが、市長提案の人事議案1件が賛成多数という状況もございました。本来、議会における全会一致は多様な考えや思想、背景や立場をですね、持つ議員が集まる中では非常に難しいことかもしれません。しかし、事人事議案については、これまで対話や話し合いの中で全会一致を見出してきたもの、先輩議員の方々が努力されてきたものというふうに思うところです。中村市長におかれましては、掲げられた目標として、市政の安定があります。それを実現されるために「対話を重視する、大切にする」と発言されております。まずは支持されている方々との対話を深めながら、広く多くの議員との対話を計画的に実施され、市民との約束である退職金はもらわない、要らない特例条例が全会一致で可決されるよう、努力していただきたいというふうに思います。もちろん、その際は、私は全力で応援をさせていただきたいというふうに思います。  また、私たち議会も前回の総務委員会で、よい意見がですね、出されました。現行の市長のですね、退職金等支給基準、金額がふさわしいのか、世間水準と比較してどうなのかというところを今後議論し、結論を見出していくべきだというふうに思いますし、努力したいというふうに思います。中村市長、お互いに頑張っていきましょう。  それでは最後の質問になります。(発言する者あり)中村市長は、副市長の2人制を導入したいとのお考えがあるように伺っております。先ほど来から、市長の退職金はもらわない、要らない発言もありますが、同時に「行財政改革は続けていく」というコメントも出されているところです。単純にではありますが、わかりやすい金額を並べたいというふうに思います。前福島市長は、「市長等特別職の退職金を受け取らないということで、約4000万円の削減ができた」とよく言っておられましたけれども、副市長がもう一人ふえるということになれば、約5000万円が中村市長時代に支出されるということになろうかというふうに思います。これは、中村市長の「行財政改革は続けていく」という発言に逆行するとともに、市民感情からすれば、いかがなものかというような思いもあろうかと思います。その真意をお聞かせ願います。                 (市長中村博生君 登壇) ◎市長(中村博生君) 今の御質問にお答えいたします。  副市長2人制の導入についてのお尋ねでございますけども、これについては9月定例会の一般質問でも御提案いただいたものでもあります。その際、重要課題をスピード感を持って達成するためには、国及び県からの結びをですね、連携をさらに強固なものにするためには大変重要なことであろうと思っております。そのための体制づくりとして、副市長2人制を含め検討したいとお答えしたと思います。いろんな行財政改革を推進するという意味でも逆行するという指摘を受けないようなですね、十分な検討をしていきたいというふうに考えております。  以上です。 ◆野崎伸也君 副市長2人制については、国・県との結びつきをですね、より強固にするために必要であるというふうなお考えをですね、お伺いしたところでございます。ただ、一方でですね、全国の自治体における副市長2人制についてのですね、世論というものはですね、地方分権の時代に逆行する、あるいは今の御時世、企業誘致や産業振興なんて絵に描いた餅であり、まずは着実な財政支出削減に努めるべきとの意見も世の中にはあるようでございます。  国の借金が1000兆円を超え、地方自治体は交付税が減額される状況において、あれもこれも事業として成り立つような時代ではありませんし、あれかこれか精査しなければならない。まして、市民の中には副市長のもう一人にですね、払う報酬、退職金があるならば、支払うくらいならば、自分たちを助けてほしいと思われてる方々もたくさんいることをですね、忘れないようにしていただきたいというふうに思います。  また、国と県との強固な結びつきということでありましたけれども、余りにも強く固くなり過ぎたパイプは、外部からの衝撃に対して逆に弱くなる、切断されるということもあるようです。これはですね、水道管、パイプとかのですね、材質だったり、素材の話ということになりますけれども、細くとも柔軟なパイプは衝撃にも強く長持ちするようでございますし、今のはやりはコストパフォーマンス的にも後者だそうでございます。余談になりましたけれども、今回、市長からさまざまなお考えをお伺いし得たこと、非常に有意義であったというふうに思うところです。市長選挙において、中村市長は3万9936票でしたかね、獲得されて当選されたというふうなことでございます。これからの市政運営や政策の実現のいかんによってはそれ以上の支持が期待できるのかもしれません。市長におかれましては、ぜひ御自身が掲げられた政策を実現されますよう邁進していただきたいというふうに思いますし、ここにいます議員全てが市長と同じ思いであります。八代を発展させたいというような思いで考え、行動しているものです。市長、議会両輪がともに切磋琢磨し、対話し、スピードある変革を実現しながら八代の発展につなげたいというふうに思うところです。  ところで、中村市長、座右の銘にですね、「平常心是道(びょうじょうしんこれどう)」、「平常心是道(へいじょうしんこれどう)」──どっちも読み方あると思いますけども、これを掲げられているというふうにお伺いしております。ただ、人間はですね、弱い生き物でございます。日常のささいなことに喜び、笑い、怒り、悩むものです。外部からの意見、問題について無理に平常心を保つものではなく、一喜一憂しながら心と心を通わせながら、事に当たっていくと、それが自然体であるというふうに思うところでございます。これからの市政運営において、平常心是道に合わせて一喜一憂というのもですね、楽しみながら、心通う市政を目指されますよう、お願い申し上げて、今回の一般質問を終わります。ありがとうございました。           ───────────────────────── ○議長(橋本幸一君) 一般質問を続けます。  庄野末藏君。                  (庄野末藏君 登壇) ◆庄野末藏君 皆さんこんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)  議会も2日目の最後でございます。皆さんお疲れさんのとこでございますけど、しばらくの間おつき合い願いたいと思います。私は無所属でですね、今度活動を始めました庄野でございます。  12月定例会で質問をできることに対して、市民の皆さんと関係各位に対しまして、心から感謝を申し上げます。今回はですね、大きく2点質問をすることにいたしております。執行部におかれましては、市民にわかりやすく、皆さんが理解しやすいような言葉で説明していただくようお願いしまして、通告に従いまして、順次聞いてまいります。  第1点目の、グリーンツーリズムの取り組みについてでございますけど、その中では小項目1、体験型観光の現状と課題、小項目2点目の、これまでの経過とグリーンツーリズムの推進と今後の計画についてでございます。  この件に対しましては、私も4年ぐらい前からですね、ずっと取り組んで一緒に地方を回っております。本市はですね、これまで体験型観光の取り組みを推進されておられると思います。市内各地でインストラクター養成講座を実施されていて、講座内容として、そば打ち体験が泉町と坂本町で開催され、泉町では30人ぐらいの参加がありました。楽しい時間を過ごすことができました。坂本町では十数人が参加、これからの生きがい対策にいいことだと皆さん喜んでおられました。郡築地域ではトマト農家ではトマトの収穫から料理までのコースと、二見地域では吉野ずしづくりに挑戦しました。八代海でとれたコノシロと二見米を使用して講座が開催されました。インストラクター養成講座を受講された人たちが各地に誕生されておられると思います。私も各地域に出かけ、皆さんと一緒に受講し、その中で感じたことは各地域で高齢化が急速に進んでいるのを感じたところでございます。これからは、生きがい対策として各地域でこれらのことを実施し、皆さんが生きがい対策として、皆さんが本当によかったなと思えるような活動を始めてもらえればと、そういうふうに思ったところでございます。今後、行政としてどのように考えておられるのか、また取り組みや計画などがあればお聞かせください。  体験型観光については、現状と経過及び今後の推進計画や課題などがあればお聞かせください。他県では、全国の学校関係への売り込みをやっておられると聞いておりますが、その中で外国の学校関係にも売り込みに出かけておられるというところでございます。外国は、台湾の学校とかですね、韓国、中国、各地を回られて、いろんな自分たちの思い、自分たちの取り組みを売り込んでおられるということでございます。これは長野県の田舎の村だったと思いますけど、最近はですね、相当充実して、皆さんの受け入れをですね、地域の人たちが楽しみに待っておられるということで、町も相当活性化をしておるということでございます。八代はまだまだ取り組みが少ないようでございますし、今後どのように考えておられるかお聞かせください。  2点目以降については、発言席より行います。               (商工観光部長宮村博幸君 登壇) ◎商工観光部長宮村博幸君) 庄野議員御質問の、グリーンツーリズムの取り組みについての1点目、現在の状況と課題についてお答えをいたします。  まず、国におきましては、平成20年度から農林水産省、文部科学省、総務省の3省連携のもとに、こども農林漁村交流プロジェクトをスタートされ、毎年、全国2万3000校の小学生が農山漁村での長期宿泊体験活動を行うことを目標に、現在、農山漁村における宿泊体験の受け入れ体制の整備や受け入れ地域と小学校等における連携活動の強化に取り組まれております。  本市におきましては、都市部と農山村との交流を促進し、山間部の活性化を図るため、平成22年1月に八代よかとこ宣伝隊を事務局としまして、泉、日奈久、二見の地域協議会、東陽グリーンツーリズム協会、農林漁業団体、商工団体、行政で構成をします八代市グリーンツーリズム推進協議会が設立され、豊かな自然を活用した体験型観光の推進を図っているところでございます。その取り組みにつきましては、トマト収穫やそば打ち体験などのインストラクター実践講座による講師の養成のほかに、平成22年度からは市内の小学生を対象としましたモニターツアーを開始し、22年度につきましては2回開催、75名の参加、23年度は2回35名、24年度は1回16名が参加をされております。また、パンフレットやDVDによります旅行業者等への売り込みも行っており、それらの成果といたしまして、昨年9月には、福岡県宗像市の中学生の修学旅行生190名が本市を訪れ、トマト、ナスなどの農作業や堤防での釣り、太平燕づくりなどのプログラムを体験をされたところです。  民泊につきましては、宿泊農家をふやし、受け入れ体制の強化を図るため、説明会の開催や新規宿泊農家の研修等が予定をされております。  次に、グリーンツーリズムを促進するための課題でございますが、議員御指摘のように受け入れ側の高齢化が懸念をされております。特にこれは山間部において顕著でございます。このため、例えば、わらじづくりなど高齢の方でも可能なプログラムを御提案し、引き続きインストラクター養成講座等により後継者育成を図っていくことが必要と考えております。なお、本市には日奈久の温泉旅館を初め、坂本町、泉町の民宿など、本市ならではの宿泊資源がございます。  そこで、今後はこの民宿と体験活動、あるいは温泉旅館と体験活動など、本市独自の体験型宿泊を御提案し、民泊と併用しながら取り組む必要があると考えております。  次に御質問の2点目、今後の計画でございますが、来年度は近畿地方の中学校の修学旅行生約160名の農家民泊が予定をされております。現在、グリーンツーリズム推進協議会において、その準備がなされているところです。また、議員御質問にもありましたインストラクター養成講座の受講者を初め、本市全体ではさまざまな種類の体験活動がありながら、おのおのの団体で活動をしているために、その情報発信能力が乏しく、活発な活動がなされていない現状があります。今後、活性化を図るためには各体験活動のその内容を改めて整理をいたしまして、情報の共有化を図りタイムリーな情報発信を行っていく必要があると思われます。また、情報発信先といたしましては、グリーンツーリズムの場合、旅行者は都市部在住者が主となりますので、まずその都市部に情報を発信し、誘客を促進することが今後の発展につながると思います。それと同時に、本市を含む近郊地域への情報発信もあわせて行い、活動体験を通して農林漁村の魅力やよさを感じさせることで、今後の後継者育成にもつながっていくものと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆庄野末藏君 ありがとうございました。  このグリーンツーリズムちゅうのも、民泊ちゅうことでですね、なかなか皆さんの考えているようなことで受け入れ体制がですね、なかなかうまくいかないというのが現状だと思います。この取り組みに対して、よかとこ宣伝隊が主体となって動いておられますけど、現在はよかとこ宣伝隊も、全国花火やスリーデーマーチとか、そういうイベントがめじろ押しでありますし、なかなか人手不足じゃなかろうかというふうな、私は感じを持っとります。そういうわけで、もう少しですね、こういう専門の人たちが、そういう売り込みに行くとか、いろんなことをやれば、まだまだ、結局、山間部の人たち、高齢者の生きがい対策には相当いい結果が出るんじゃなかろうかと、そういうふうに思っております。そんなわけで、今後はこの民泊体験ですね、八代にはいろんな材料があります。そういうのをですね、活用しながら今後進めていってもらえばというふうに思います。海と山と平野ですね、八代平野も相当ありますし、そういうことを活用しながら、今後進めてもらうよう強く要望して、この項を終わります。(庄野末藏君挙手) ○議長(橋本幸一君) 庄野末藏君。 ◆庄野末藏君 それでは2点目の、市道永碇町三楽町線における安全対策と交通弱者への対応についてでございます。  市道永碇町三楽町線における安全対策と交通弱者への対応については、これまで数回聞いております。それは場所としてですね、新開消防署周辺と旧山下酒屋店前交差点の改良も済み、すっきりいたしましたが、残す区間の歩道工事も着手されているようでございます。完成すれば、松崎方面からゆめタウン南川の歩道につながり、現在この区間を利用しておられる人たちも安心・安全で利用できることに地域住民も大変喜んでおるところでございます。しかし、旧山下酒屋店前の交差点が大変気になっておるところでございます。  これまでにも、この件に対しては数回申し上げてきたところでございますが、県道ですね、そっちから入ってくる車両はスピードを落とすことなく進入してきます。交差点には通学路もあり、何回か冷やりとする場面がしばしば見受けられると、皆さんからも聞いております。地域住民からも何とかならないかという、再三にわたり申し出があっています。道路には、横断歩道手前には歩道があることを知らせるひし形の標示がありますが、ドライバーは全く認識がないようでございます。ドライバーに標示のことを聞いても、マークがあることやマークのことを知らない人も多いようでございます。マークがある場合は、車両は減速しなければならないのに、皆さんはスピードを落とすことなく通過しているのが現状でございます。それで、何かいい案はないかと担当課とも数回話し合いをやってきたところでございますが、道路関係の問題には八代警察署との協議が必要とのことで、なかなかうまく解決できないのも要因の一つかと思われます。事故が起きてからでは遅いと思いますので、一日も早く改善されるよう強く要望するところでございます。また、交通弱者の安全対策を考え、解決してほしいものですけど、またこれから先の臨港──この山下酒屋店ですね、それから臨港線までの道路は狭くですね、道路いっぱいに建物が建っております。地域の人たちより、何とかしてほしいという要望もあっております。  そこで、この区間への大型車進入禁止が必要と思いますけど、現在、臨港線よりフードプラザにしだまでは進入禁止になっておるようでございます。これは3トン以上ということでですね、標示も出ております。今後、どのように変更されるのか、また計画があればお知らせください。                (建設部長船藏満彦君 登壇) ◎建設部長(船藏満彦君) 議員御質問の2項目め、市道永碇町三楽町線における安全対策と交通弱者への対応についてお答えいたします。  市道永碇町三楽町線の旧山下酒店交差点につきましては、ゆめタウンやイオンの進出に伴い、通過車両が増加し、当該箇所がボトルネック状態で通行の妨げになっておりましたことから、橋梁部の拡幅などの交差点改良を平成19年度から平成23年度にかけて整備しております。また、緑の回廊線から県道八代不知火線までのメルシャン西側の歩道整備につきましては、議員御案内のとおり、平成25年度末の完成を目指し、現在鋭意施工中でございます。  それから、今年度施工いたしました八代消防署新開分署横の歩道整備も完成いたしまして、緑の回廊線から市道永碇町三楽町線歩道を通り、水辺のプロムナードまで接続することで、より一層市民の方々に安全で安心な通行の確保とともに、ウオーキングなどに利用していただける歩行者空間の提供が可能になると考えております。  次に議員御指摘の、八代消防署新開分署方面から県道八代不知火線を通り、旧山下酒店交差点部を通過する車両につきまして、減速対策といたしまして横断歩道ありのマークや通学路マークなどの路面標示を設置し、注意換気を施しているところでございます。しかしながら、議員御指摘のとおり、減速せずに交差点に進入する車両が多く、横断歩道を歩行者が渡りづらく危険であると、地元の方々から伺っているところでもございます。当該交差点は変則的な形状でありますことから、交差点改良後、八代警察署と現地立ち会いを行い、区画線及び視線誘導標示などにより交差点をスリム化し、通行車両が歩行者を認識しやすくなるとともに、歩行者が安全に横断できるよう検討しているところでございます。また、地元要望であります全方向一旦停止につきましても、八代警察署と今後も協議を重ねていきたいと考えております。  次に、旧山下酒店交差点前から臨港線方面への大型車進入禁止についてでありますが、フードプラザにしだ前から臨港線までの区間につきましては、既に大型車規制がなされております。残りのフードプラザにしだ前から旧山下酒店前交差点までの区間につきましては、八代警察署にお尋ねしましたところ、個々の要望はあるとのことでございましたが、沿線住民の合意形成に基づき、地元から要望書を提出していただければ検討するとのことでございます。  今後も、交通安全の啓発等も含め、安全で円滑な交通の確保ができるよう、関係機関と協議を行ってまいりたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆庄野末藏君 ありがとうございます。  担当課もですね、頻繁に八代警察署とも協議をされておられるということでございます。しかしながら、山下酒屋店からですね、臨港線に入る交差点のところなんかは、以前ちょうど私が通りかかったときにトレーラーが臨港線のほうに向かって入っていったわけですね。したら、もう全然通れないということで、バックをしようということで大変難儀をされて、車をちょうど通りかかったもんで、私が誘導してあげたんですけど、なかなか市場のほうから来る人たちが理解を示さずに、何で車をとめとっだろうかというふうな感じをですね、きつくクラクションを鳴らしながらいっておられました。しかし、こういう状態だから、しばらく待ってほしいということで、誘導してですね、無事に出したこともありますけど、しばしばそういう光景が見られますので、ぜひですね、大型進入禁止ちゅうか、そのまま県道を走ってこられてですね、ちょうど市場のところの交差点、そこから真っすぐ行けるもんと思って、臨港線のほうに走ってこられる大型車が多々ありますので、今後はそういうことをですね、心配する住民もおられますので、どうか早急にですね、そういう問題を解決してほしいということでございます。信号内のことでもですね、横断歩道を渡る子供たちも朝夕ですね、おりますし、例えば、私たちの町内の築添のほうからも出る車はですね、市場のほうから来る車は大変見づらいということで、少し前に出たら、ぶつかりそうになるということで大変心配しておる人たちが多くおります。早急にですね、改善されますよう、皆さん──強く要望いたしまして、今回の一般質問を終わります。            ───────────────────────── ○議長(橋本幸一君) お諮りいたします。  本日の議事はこの程度にとどめ、延会といたしたいが、これに御異議ありませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(橋本幸一君) 御異議なしと認め、そのように決しました。  なお、次の会議は明4日定刻に開き、質疑並びに一般質問を続行いたします。 ○議長(橋本幸一君) 本日はこれにて延会いたします。                 (午後2時51分 延会)...